器:杉江保枝

FILE13

DATE:
2004.12.03

『鶏とごぼうのトマト煮』

●和食のイメージが強いごぼうですが、洋ものに使ってもなかなかGOOD。もともと鶏とごぼうは相性の良い組み合わせですので、思い切って赤ワインをきかせたトマト煮にしてみました。難しいことはな〜んにもない、ただ煮込むだけの料理です。メニューが何も浮かばないときに良く作ります。ワインで下味をつけた鶏のもも肉は柔らかく、そしてごぼうの風味と、ちょっぴり酸っぱいトマトの味が何とも言えずベストマッチング。ワインとパンが恋しくなる一品ですが、ご飯にかけても美味しいですよ。オムレツのソースにも使えます。三色野菜の温サラダを添えてどうぞ。温サラダはレモン風味がさわやかなオニオンドレッシングでいただきます。
用意するもの(概略)

●鶏とごぼうのトマト煮

  • 鶏もも肉2枚
  • ごぼう2本
  • 玉ネギ大1個
  • ニンニク1かけ
  • トマト水煮1缶
  • デミグラスソース
  • トマトケチャップ
  • 赤ワイン1カップ
  • 顆粒スープ(コンソメや固形スープでも可)
  • 水3カップ
  • あさつきまたは小ネギ
  • 塩・胡椒
  • ナツメグ
  • オリーブオイル

●三色野菜の温サラダ

  • じゃがいも
  • にんじん
  • ブロッコリー
  • レモン2個
  • 玉ネギ1/4
  • オリーブオイル
  • 米酢
  • 塩、胡椒

一口メモ

●鶏肉を軟らかく煮るコツは塩と酒。塩を振りかけ、赤ワインで下味をつけるのはそのためです。和風の煮物の場合は日本酒で。驚くほど柔らかく、また鶏独特の臭みも取れてとても美味しくなります。ごぼうは酢水であくを抜きますが、鍋に入れる前は必ず水洗いしてお酢の匂いを消しましょう。今回、トマトの水煮とデミグラスソースは缶詰を使いましたが、缶詰の缶臭さが嫌、という方は煮込む際にレモン汁を少々加えてください。缶臭さが抜けます。

●温サラダのドレッシングにはエシャロットのみじん切りを入れても良いでしょう。レモン汁は絞り立てのフレッシュなものを使うとさらに味が引き立ちます。

作り方

●鶏とごぼうのトマト煮

  1. 鶏もも肉は食べやすい大きさに切り分け、軽く塩・胡椒をした後、ワインを振りかけよくなじませ、5分以上おく。
  2. ごぼうは泥を落とし、太いところはタテに二等分、細いところはそのままで5センチほどの長さに切り、酢水であくを抜く。
  3. 鍋にオリーブオイルを敷き、みじん切りしたニンニクとスライスした玉ネギを中火でゆっくりと炒める。軽く塩をして炒めると玉ネギから程良く水分が出て焦げない。
  4. 玉ネギがしんなりしてやや飴色になったところでトマトの水煮を加え、良く炒める。水煮缶は予めカットしてあるものを使うと良い。ホールの場合は包丁で適当に切ってから炒めるか、鍋の中でしゃもじ、へら等を使って細かくする。
  5. 3に塩、胡椒、ナツメグ少々を振り、赤ワイン、水、ティースプーン2杯程度の顆粒スープを加え煮立たせる。
  6. 4が沸騰してきたら1の鶏肉と、あくを抜いた後水洗いしたごぼうを加える。このとき隠し味にトマトケチャップ大さじ1を入れる。
  7. 鶏肉が柔らかくなるまで15〜20分ほど煮込む。
  8. 鶏が柔らかくなったらデミグラスソース1缶を加え、良く混ぜ、さらに5〜10分ほど煮込む。
  9. 全体に味がなじんだら、最後に塩、胡椒で味を調え、出来上がり。器に盛りつけ、あさつきまたは小ネギをふる。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

●三色野菜の温野菜の作り方

  1. 野菜三種は食べやすい大きさに切りボイル。
  2. 玉ネギはすり下ろし、レモンは搾る。
  3. 搾ったレモン汁にオリーブオイル大さじ2/3程度、米酢大さじ1/2程度、塩、胡椒を加え、よく混ぜる。
  4. 温めた野菜を彩りよく盛りつけ、3のドレッシングをかけていただく。

一口メモPart2

●トマトの水煮はいろいろなメーカーから発売されていますが、一番オススメはナガノトマトの紙パック入りのものです。予め細かく切ってあるのはもちろん、種などの混入物がすくなく、しかも缶詰に比べると中身が新鮮な感じがします。ダイエー系のスーパー・BIG-Aや、コープ東京などで手に入ります。ちなみにナガノトマトのケチャップもトマトが濃くて美味。ついでに言えばナガノトマトのウスターソースは、相当美味い! ただしやや割高。見つけたらぜひ一度食べてみてください。ウスターソースは池袋東武百貨店で手に入ります。

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