器:杉江保枝

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DATE:
2005.01.28

『シュニッツェル』

●シュニッツェルというとウィンナ・シュニッツェル=子牛のカツレツが有名ですが、シュニッツェルのふるさとドイツでは肉の種類は問わないようです。鶏や豚でももちろんOK。今回は牛もも肉を使用しました。日本のいわゆるカツと違うのは、油で揚げるというより、焼いて作る点でしょう。色々な作り方がありますが、さん生家ではパン粉に粉チーズを混ぜ込んで作ります。チーズはもともと牛のお乳から作られますから、牛肉との相性はバッチリ。薄くなるまで叩いた肉は柔らかく、香ばしいチーズの味と共に口中に何とも言えない旨みをもたらします。ソースはお好みで。意外なところではポン酢で食べると、チーズの風味が引き立ちます。
用意するもの(概略)
  • 牛肉(部位は問わない。今回はステーキ用のもも肉を使用)
  • 塩・胡椒
  • 粉チーズ
  • パン粉
  • 玉子
  • 牛乳
  • ニンニク
  • オリーブオイル
  • 水菜(付け合わせ用に)

一口メモ

●肉はこれでもか、と叩くのが美味しく作るコツです。肉の部位は問いませんが、赤身の多い、なるべく柔らかいものがよいようです。焼き肉用にスライスしてある肉などは、ちょっと叩いただけで薄くなりますから手間がなくていいかもしれません。また、鶏肉や豚肉を使って同様のカツレツを作るのもGOOD。この場合は肉は叩かず、薄くスライスします。ソースはお好みで。ウスターソースとケチャップを合わせたり、一手間かけるならデミグラスソースをスープで煮込んで作ってもよいでしょう。意外なところではポン酢で食べるのもさっぱりして美味。酸味がチーズの風味を引き立てるようです。

作り方
  1. 肉は余分な筋を取り除き、その他に筋のあるところは予め包丁を入れておく。
  2. 1の肉を肉叩きやすりこぎなどを使って薄く叩き広げる。厚さ2ミリ程度になるまで満遍なく叩くこと。固い筋の部分は特によく叩く。叩いた肉は食べやすい大きさに切って塩・胡椒。
  3. 塩・胡椒した肉に薄く小麦粉をまぶしつける。茶こしを使って上から振ってやると平均して小麦粉が付く
  4. パン粉1カップに大さじ3程度の割合で粉チーズを混ぜ込む。
  5. 玉子を溶き、少量の牛乳で使いやすい濃度に薄めてる。
  6. 3の肉を5の卵液につけた後、4のパン粉をまぶしつける。カツを作る要領だが、衣は薄目に。あまり厚く衣をつけると焦げる原因になる上、火の通りが遅い分、旨みが逃げる。
  7. 熱したフライパンにオリーブオイルをやや多めに入れ、一度火を弱めてからスライスしたニンニクを炒める。フライパンを斜めにして、たまった油で揚げるようにしてやるときれいなきつね色になる。カリカリになったら油から上げる。
  8. ニンニクを取り除いた油で6の肉を焼いてゆく。火は強めの中火で。強すぎると焦げるが、弱すぎると肉に火が通りすぎ、また衣に混ぜ込んだチーズが油に溶けて色が黒っぽくなるので注意。両面がきれいなきつね色になり、かりっと焼き上がったら出来上がり。随時油を足しながら色よく焼き上げてゆく。
  9. 付け合わせの野菜と共に盛りつけ、7のニンニクをトッピングして出来上がり。
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