器:杉江保枝

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DATE:
2005.06.10

『豆腐のデザート・ブルーベリーソース添え』

●最近、ガーゼに包まれたチーズケーキが人気です。濃厚でクリーミーなチーズが口中でほろりと溶ける何とも言えない舌触りが受けているようです。同じようなデザートを豆腐で作れないかと考えたのが今回の料理。乳製品による脂肪分の摂りすぎを少しでも回避しつつ、なおかつしっとり美味しいデザートを目指しました。豆腐の味わいがきちんと残っているにもかかわらず、クリーミーで濃厚な雰囲気はそのまま保たれており、甘味を抑えた分、ぐっと大人っぽいデザートに仕上がりました。冷凍のブルベリーを使って作った手作りソースも香り高い逸品。この美味しいソースをたっぷりかけて召し上がれ。一口食べた途端に至福の時間が訪れます。

用意するもの(概略・径8センチ程度の器4〜5個分)
  • 絹ごし豆腐1丁(約300g)
  • クリームチーズ 約100g
  • 生クリーム100cc
  • 粉砂糖20g
  • 30センチ四方程度のガーゼ個数分
  • 冷凍のブルーベリー250g
  • グラニュー糖60g
  • 水200cc
  • レモン汁少々

一口メモ

●ガーゼを外したデザートの表面には、ガーゼの布目がついてとてもきれいです。型には直径7〜8センチの小皿を使いました。本格的に作るならラムカン型と呼ばれる直径8〜10センチの焼き型を用意しますが、オーブンで加熱するわけではありませんので、ご家庭にある瀬戸物の器で十分代用できます。豆腐の水切りはぬれ布巾を使って。水切りをする際に全体を良く揉み崩します。クリームチーズと混ぜる際はゴムべらを使って全体が滑らかなクリーム状になるようしっかり混ぜましょう。クリーミーな舌触りを大事にしたいので、豆腐は必ず絹ごしを使ってください。

作り方
  1. クリームチーズは室温で柔らかくしておく。
  2. 生クリームは粉砂糖20gを加えてしっかり角が立つまで固く泡立てる。
  3. 豆腐は1/2丁ずつぬれぶきんに包んで、揉み込みながら搾り取るようにして水を切る。水切りができたら布巾をまな板や調理台に広げ、ゴムべらでこそげるようにして豆腐を取ると無駄が出ない。
  4. 3の豆腐と1のクリームチーズをボールに入れ、ゴムべらで混ぜる。全体がなじんでクリーミーになるまでしっかり混ぜること。
  5. 4と2の生クリームを混ぜ合わせる。
  6. 直径8センチ程度の器を用意し、中にガーゼを敷いて5を流し込む。最後にガーゼで包み込み、ラップをして冷蔵庫で半日ほど冷やす。
  7. 冷凍のブルーベリー250gと水200cc、グラニュー糖60gを鍋に入れ火にかける。木べらで混ぜながら最初は中火で温め、沸騰してきたら弱火にし、半量ほどになるまでじっくりと煮詰める。煮詰まったらレモン汁少々を加え、火を止め、熱が取れたら保存容器に移して冷蔵庫で冷やす。
  8. 皿に冷やしたデザートを伏せて器を取り、ガーゼを外し、7のソースをたっぷりかけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●甘味をぐっと控えめにしたのは、豆腐の味わいを残したかったから。豆腐自体にもほのかな豆の甘味がありますし、チーズの旨みも加わりますので、粉砂糖20gでも十分美味しくいただけます。ブルーベリーソースの甘味もやや控えめに。ブルーベリーはとても香り高く、やはりそれ自体にも甘味がありますが、砂糖を入れすぎるとこの風味が逃げてしまいます。ただ、甘味を好む方はデザート本体、ソース共にもう少し砂糖を加えても良いでしょう。冷凍のブルーベリーが手に入らないときは、市販のジャムをシロップで溶いてソースに代用しても構いません。今回作ったソースはこのデザートだけでなく、ヨーグルトなどにも使えます。ちょっと多めに作って色々と使い回しをするのも楽しいですね。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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