器:杉江保枝

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DATE:
2005.09.02

『キャベツと生ハムのパスタ』

●今年はキャベツの価格が暴落。丹誠込めて育てた農家の皆さんには気の毒ですが、それだけ豊作で、それだけうまいと言うことでもあります。そんな今年のキャベツを生ハムと合わせ、クリームパスタを作ってみました。隠し味にアンチョビとニンニクを使い、より一層コクのある味に仕上げた一品です。アンチョビと生ハムは塩気が強いので、味付けは控えめにし、素材の味を引き出します。キャベツの甘味と生ハムの程良い塩味、そして隠し味のアンチョビが紡ぎ出すハーモニーは絶妙で、思わずクセになりそうな美味しさ。ぜひ一度お試し下さい。

用意するもの(2人前程度概略)
  • キャベツ約130g
  • 生ハム約40g
  • にんにく1かけ
  • アンチョビペースト小さじ2
  • パスタ約130〜150g
  • 生クリーム100cc
  • 顆粒コンソメスープ小さじ2.5
  • オリーブオイル大さじ2
  • 塩・胡椒適宜

一口メモ

●ポイントは隠し味のアンチョビペースト。製品によって塩味の強さが違いますが、今回はイタリア産のチューブ入りのペーストを使用しています。炒めているときは魚臭さがやや気になりますが、食べるといかにも旨味が加わっているといった感じで大変美味。実はアンチョビペーストとキャベツというのは絶妙の取り合わせで、ただのキャベツ炒めにほんの少し加えるだけでもとても美味しくなります。日本で言えば煮干しで取ったおだしのようなもの。ぜひご活用下さい。

作り方
  1. キャベツ約130gは食べやすい大きさに切る。
  2. ニンニクは包丁の腹を使ってまな板の上で軽くつぶし、あらいみじん切りにする。
  3. 生ハムは食べやすい大きさに切る。
  4. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、パスタを茹でる。茹で時間は製品に従う。
  5. フライパンにオリーブオイル大さじ2を熱し、ニンニクを軽く炒めたあと、キャベツを入れ、塩少々をふってさらに炒め、キャベツに火が通ったらアンチョビペーストと顆粒のコンソメを加え、全体をよく混ぜ合わせる。
  6. パスタが茹で上がる直前に5に生ハムを加え、さっと火を通す。
  7. 茹で上がったパスタを6に加え、ゆで汁少々を回しかけながら全体を混ぜ合わせるように軽く炒め、最後に生クリーム100ccを全体にかけ回してさらに混ぜ、仕上げに塩と胡椒で味を調える。
  8. 皿に盛って出来上がり。お好みでパルメザンチーズを添えて召し上がれ。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●生ハムの代わりにベーコンを使用しても美味しくできます。ベーコンを使う場合はニンニクの次に炒め、そのあとキャベツを入れます。生ハムの場合は火を通しすぎないようにするのが美味しく作るコツ。生ハムはすぐに貼り付いてしまいますので、炒める前に一枚ずつはがしておくとうまくいきます。生ハムにしてもベーコンにしても、塩味がついており、アンチョビペーストや顆粒コンソメを入れていますので、味付けはあくまでも控えめに。最後に加える生クリームがまろやかさを演出して、とても美味しいクリームパスタが出来上がります。ぜひ一度お試し下さい。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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