器:杉江保枝(グラタン皿を除く)

FILE54

DATE:
2005.09.16

『イワシのオーブン焼き』

●身体によい青魚の代表と言えばイワシ。塩焼きにしたり、梅干しと一緒に甘辛に煮たり、用途の広いお魚ですが、今回は庭で獲れた新鮮なバジルの風味を加味して、洋風のオーブン焼きを作ってみました。オリーブオイルで香りよく炒めた、ニンニク、玉ネギ、トマトがイワシの味を引き立てます。食卓ではぜひワインと合わせて。もちろん日本酒とも相性はバッチリです。フランスパンにのせていただけば美味しさはまた格別。あつあつでぐつぐついっているところをどうぞお召し上がりください。

用意するもの(小ぶりのグラタン皿2枚分・概要)
  • イワシ2尾
  • 玉ネギ1個
  • ニンニク1片
  • トマト2個
  • バジル適宜
  • 顆粒コンソメ小さじ1.5
  • オリーブオイル
  • 塩・胡椒適宜
  • パン粉適宜

一口メモ

●イワシは身が傷つきやすいので扱いには注意しましょう。おろすときは大名おろしにしますが、腹を手前にし、頭から尾に向かって一息におろします。おろしたあとは腹骨の部分を斜めに切り取り形を整えます。あまり魚をおろしたことのない方でも、大名おろしならそれほど難しくはありませんので、ぜひやってみてください。

●味の決め手は塩と胡椒でとてもシンプルですが、コクを出すために顆粒コンソメも加えてあります。味付けするのは玉ネギとニンニク、トマトを炒めるときだけですのので、このときに味をきちんと調えてください。

作り方
  1. イワシは身を傷つけないように包丁で軽くうろこをこそげ取る。
  2. イワシの頭を落とし、腹を手開きにしてワタを取り、大名おろしで3枚におろす。
  3. おろしたイワシは腹骨の部分を切り取って形を整え、軽く塩・胡椒をしておく。
  4. バジルは飾り用に使う部分を残し、葉をひと皿につき3〜4枚外し、残った葉を荒く刻んで大さじ2のオリーブオイルに漬け込んでおく。
  5. トマトは湯むきして荒く刻み、玉ネギ、ニンニクはみじん切りにする。
  6. フライパンにオリーブオイル少々を引き、玉ネギとニンニクを炒め、玉ネギが透き通ってきたらトマトを加えてさらに炒める。顆粒コンソメと塩・胡椒を加えて味を調える。
  7. グラタン皿に6の半量を敷き詰め、バジルの葉をひと皿につき3〜4枚敷いた上にイワシを載せる。イワシは皮を上にする。
  8. イワシの上に6の残り半量をかぶせ、バジルの葉を浸したオリーブオイルを全体にかける。
  9. 上からパン粉を散らし、180℃のオーブンで20分程度焼いて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●オーブン焼きは焼きたてを召し上がってください。ただ、全体にはオリーブオイルを使用しており、あとは魚本来の脂ですので、冷えてもしつこくはなりません。魚からしみ出した脂が何とも言えず美味。フランスパンにのせて食べると美味しさもまた格別です。身体にも良いイワシ料理。ぜひ一度お試しください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
さん生さんちの台所TOPへ  今週のおもてなし料理を見る  料理ファイル一覧を見る