器:杉江保枝

FILE64

DATE:
2005.11.25

『半熟煮玉子』

●煮玉子なのに中身は半熟。どうしてそうなるのかというと、実は煮るのではなく、半熟ゆで玉子を汁に漬け込んで作るから。漬け込むだけでは味が染みないような気がしますが、大丈夫。一晩で美味しい煮玉子が出来上がります。もちろんそのままでも美味しく食べられますが、うどんやラーメンなどの汁物に入れてもなかなかのもの。とろっとした黄身の味が何ともたまりません。汁はダシとみりん、醤油でやや濃いめに味付けして、十分冷ましてから玉子を漬け込みます。冷蔵庫で一晩寝かせれば、半熟の煮玉子の出来上がりです。イクラを添えれば酒のつまみにもなります。ぜひお試しください。

用意するもの(概略)
  • 玉子人数分
  • ダシ適宜
  • みりん適宜
  • 醤油適宜
  • イクラ適宜
  • 大葉(飾り用)

一口メモ

●付け汁の味付けはお好みでどうぞ。やや濃いめの方が味が良くなじむようです。漬け込むときはビニール袋を使うと便利です。付け汁の分量も少なくて済みます。付け汁は必ず常温になるまで冷やしてください。温かいまま玉子を漬け込んでしまうと、玉子の茹で具合が進んでしまい、せっかくの半熟が台無しになってしまいます。約一晩で美味しく出来上がります。それ以上漬け込むと黄身が固くなるので要注意。イクラなどを添えれば十分一品料理として通用しますが、豚の角煮やその他の煮物などに添えても彩りになります。

作り方
  1. ゆで玉子を作る。お湯を沸騰させ、一度弱火に落としてから、お玉を使って静かに玉子を入れる。そのまま7分茹でて水に取り、3分冷やして水から上げ、殻を剥いておく。
  2. 付け汁を作る。ダシを沸騰させ、みりんを入れて一度煮切ってから醤油を入れて味付けする。みりんと醤油は1:2くらいの割合。火から下ろして、常温になるまで冷ます
  3. ビニール袋に1のゆで玉子を入れ、上から2の付け汁を注いでしっかりと口を閉じる。冷蔵庫に入れて一晩寝かせる。
  4. 玉子を盛りつけるときは上下を少しそいで据わりを良くする。大葉を敷き、半分に切った玉子を盛りつけ、イクラを添えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●半熟ゆで玉子を上手に茹でるのは難しいものです。水から茹でると固くなってしまいますので、必ずお湯から茹でてください。お湯に玉子を落とすとき、殻が割れる恐れがあるので、お玉を使って丁寧に静かに入れてください。茹で時間は約7分。その後水につけますが、この間も茹で具合が進んでいますので、3分程度にとどめてください。殻は意外ときれいに剥けます。半熟ゆで玉子はそれだけでも美味しいものです。ぜひこの茹で方をお試しください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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