器:杉江保枝

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DATE:
2004.12.09

『里芋煮』

●手軽な冷凍里芋を使った煮物です。芋の皮を剥く手間が入りませんし、冷凍庫に買い置きしておけば、主菜が何もないときに役に立つので、重宝しています。ダシと調味調を合わせて先に味付けし、あとから芋を入れて煮て作ります。やや濃いめのおダシでコックリ煮るのが美味しく作るコツ。生の芋を使うときは、徐々に火を通しながら甘味を皮切りに味を付けるので、薄味であっさり煮ても美味しいのですが、冷凍の場合は少し味付けが濃い方が良いようです。彩りに人参をあしらってありますが、これは別鍋で煮ます。香りづけに柚子をたっぷり添えて召し上がれ。

用意するもの(概略)
  • 冷凍里芋1袋(約500g)
  • だし汁500cc
  • 酒80cc
  • みりん40cc
  • しょうゆ80cc
  • 人参1〜2本
  • 人参を煮るためのだし汁120cc・みりん大さじ1・塩小さじ1
  • 柚子の皮適宜

一口メモ

●濃いめのだしでコックリ煮付けた煮物です。あっさりした味付けの方がお好みの方も多いとは思いますが、冷凍の里芋の場合は、中まで味が染みにくいこともあって、ちょっと濃いめの方が美味しく感じられます。最初に味付けをしてから煮込むのが、冷凍里芋を使う場合の鉄則。使い慣れないうちは、煮込んでいる間にだしが煮詰まってしょっぱくなってしまうかもしれませんので、初めは調味料を控え目にして、仕上げに調節してみてください。

作り方
  1. 鍋にだし汁を入れ火に掛ける。沸騰してきたら、酒、みりん、醤油の順に入れ、味を調える。
  2. 鍋が沸騰している状態で冷凍の里芋1袋分を入れる。一気に温度が下がるので、強火のまましばらく煮る。沸騰してきたら火を弱め、落としぶたをして15分ほど煮る、
  3. 人参は梅型に切る。小鍋にだし汁と人参を入れて火に掛け、沸騰してきたらみりんと塩を加えて味を調え、汁がなくなり人参に竹串が通るまで中火で煮る。
  4. 煮上がった里芋を器に盛りつけ、人参をあしらい、千切りにした柚子を添えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●冷凍里芋は買い置きしておくと、主菜がないときや忙しいときにとても便利。最初の味付けがやや面倒ですが、15分ほどで煮上がってしまうのも嬉しいところ。必ず沸騰している汁に入れて調理します。熱い汁に冷凍物を入れるとびっくりするほど鍋の温度が下がります。火加減をうまく調節して、適温の状態を作ってあげるのが上手に作るコツです。冷凍里芋は、煮物の他、汁物などにも重宝ですが、この場合も、沸騰している汁に入れるという鉄則をお忘れなく。また、人参は梅型に飾り切りしてありますが、もちろんお好きな形に仕上げても結構です。別鍋でやや甘くあっさり煮て、煮物に添えてください。柚子の皮を、今回は千切りにして使いましたが、下ろし金で下ろして全体に振りかけてもいいでしょう。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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