器:杉江保枝

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DATE:
2006.02.17

『もやしと豚肉のかき揚げ』

●もやしを天ぷらにする、というと意外に思われるかもしれませんが、これが結構美味。しゃきしゃきとした歯触りが何ともたまりません。今回はそこにさらに一工夫して豚肉を加え、ボリューム感のある一品に仕上げてみました。もやしだけではやや物足りない感じがしますが、豚肉が加わると上品なお好み焼きのようなテーストに。簡単にお醤油だけで食べても十分美味しいのですが、ポン酢でさっぱりいただくと、ちょっと高級な趣になります。安価で、しかも美味しい嬉しい一品です。

用意するもの(概略)
  • もやし1袋
  • 豚バラ肉スライス100g
  • 塩・胡椒少々
  • 小麦粉適宜
  • 玉子1個
  • 水適宜
  • 揚げ油適宜
  • 飾り用のレモン

●もやしは面倒でもひげ根を取っておくと扱いやすくなります。ひげ根があると、衣に入れたときに無駄に絡まり、上手にまとまらない場合があるからです。また、さらにまとまりやすくするために、衣に入れる前に全体に小麦粉をまぶしておくといいでしょう。この2点をきちんとクリアできれば、かなりきれいなかき揚げに仕上がります。揚げるときは中温でじっくり揚げますが、あまり時間をかけすぎるともやしの水分が失われてしゃきしゃき感が損なわれますので、途中で油の温度を上げるなどしてうまく調節して中まで火を通し、からっと揚げましょう。

作り方
  1. もやしはさっと水洗いし、できればひげ根を丁寧に取り除く。
  2. 1のもやしをボウルに入れて、全体に小麦粉をまぶしておく。
  3. 豚バラ肉スライスは2センチ程度の長さに切って軽く塩・胡椒しておく。
  4. ボウルに小麦粉、玉子、水を入れて天ぷらの衣を作る。もやしは水っぽいので、衣はややかためにする。
  5. 4の衣に2のもやし、3の豚肉を加え、よく混ぜ合わせる。
  6. 中温の油でからっと揚げる。豚肉に火が通るようにやや時間をかけて揚げるのがコツ。
  7. 器に盛りつけ、レモンを飾る。醤油やポン酢など、お好みのつゆでいただく。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回は豚バラ肉を利用しましたが、もちろん、もも肉や小間などでも構いません。あらかじめ塩・胡椒しておくと美味しくなります。塩は豚肉の甘味を引き出し、胡椒はピリッとした辛みと香りを出します。もやしの量とうまくバランスを取りながら、揚げていきます。多くのかき揚げはへらなどを使うと上手に油の中で形成できますが、もやしの場合は箸を使ってつまむようにして油に入れた方が上手に扱えます。衣をかためにしておくと失敗がありません。ぜひ一度お試しください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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