料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.03.10

『かき菜と生ハムのオリーブオイル炒め』

●生ハムは生で食べるもの、というイメージがありますが、火を通してもなかなかのもの。香りが高く、しかも独特の歯ごたえと舌触りがたまりません。カルボナーラに使ったり、チーズを挟んで揚げ物にしたり、用途はいろいろですが、今回はかき菜と一緒にオリーブオイルで炒めてみました。かき菜は先週も登場した春の味覚・菜の花ですが、いわゆる「なばな」のように花はなく、大部分が葉です。苦味や香りもなばなより強いので、炒め物にすると甘味も出てとても美味しく仕上がります。この時期は茎の部分も柔らかく美味しいので、ぜひ使いたい食材の一つです。イタリアンテイストを出すために最後に粉チーズを振りかけて仕上げます。簡単だけど、盛りつけ方によってはかなりグレードの高い料理に見えます。お試しください。

用意するもの(概略)
  • かき菜1把
  • 生ハム40g
  • エリンギ中3本
  • ニンニク1片
  • 顆粒スープ小さじ1
  • 塩・胡椒適宜
  • オリーブオイル適宜
  • 粉チーズ適宜

一口メモ

●かき菜はいわゆる菜の花ですが、花はほとんどついていません。冬場から出回りますが、冬の間は茎の部分が固いものが多く、春先になると柔らかくなります。茹でても美味しいのですが、炒めるとこれがまた何ともいえず美味。パスタの具などにも向いている食材だと思います。今回はたっぷり1把を使用しました。ちょっと多いように思えますが、炒めてしまうと半量ほどに減ってしまいますので、ケチらず使ってしまいましょう。

作り方
  1. かき菜は茎の固いところを落とし、5センチ程度の長さに切っておく。
  2. エリンギはタテに薄切り。
  3. 生ハムは食べやすい大きさに切る。
  4. ニンニクは包丁の腹を使ってまな板の上で一度つぶして香りを出したあと粗みじんに切っておく。
  5. 炒め鍋にオリーブオイルを引き、弱火〜中火でニンニクをゆっくりと炒める。
  6. ニンニクがきつね色になってきたらエリンギを加えて油と良く馴染ませ、かき菜を加え、塩少々を振りかけ、火をやや強くして良く炒める。
  7. 全体に火が通ったら、顆粒スープを加えてひと混ぜし、塩・胡椒で味を調えてから、最後に生ハムを入れてサッと炒める。
  8. 皿に盛って粉チーズを振りかけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●エリンギは冷蔵庫の余り物を流用しました。なくても構いませんし、マッシュルームなどで代用してもいいでしょう。ニンニクはゆっくり炒めて良く香りを出してください。また生ハムは火を通しすぎると美味しくありません。表面がちょっと白くなる程度がベスト。最後にぱっと入れて手早く仕上げましょう。粉チーズの量はお好みで。青い野菜がたっぷりとれる料理です。ご飯のおかずに、つまみに、ぜひご活用ください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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