料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.03.24

『砂肝の生姜煮』

●こりこりとした砂肝は鶏の内臓にもかかわらずクセがなく、しかも低脂肪でとってもヘルシーです。今回はこの砂肝を新生姜と一緒に、やや濃い味付けで佃煮風に煮上げました。酒のつまみに最適なのはもちろんですが、佃煮風ですからご飯のおかずとしてもなかなかのもの。作り置きしておくとしばらく楽しめます。砂肝をさばくのに少しばかり手間がかかりますが、慣れてしまえば簡単、簡単。その際、皮の部分が多く残りますが、こちらも炒めるなどして無駄なくいただきましょう。今回はかつおだしで和風に仕上げましたが、鶏料理屋さんのお通し風にするなら、鶏スープを使ってややあっさり煮るのも美味しい食べ方です。こちらも併せてぜひお試しください。

用意するもの(概略)
  • 砂肝600〜700g
  • 生姜適宜
  • だし汁250cc
  • 酒40cc
  • みりん40cc
  • 醤油40cc
  • ネギ少々

一口メモ

●何といっても砂肝をさばくのが一苦労。包丁使いのちょっとしたコツを覚えれば何ということはないのですが、やっぱり面倒臭い気はします。ここは出来上がった時の感動を思い描いてひたすら包丁を動かしましょう。さばいてしまうと肝の部分は半量以下に減ってしまいます。こちらを今回は使用し、新生姜と一緒に煮込んでいます。もちろん川の部分もコリコリして美味。同じように茹でて下処理をし、炒め物に使うといいでしょう。ニラや菜花と炒めて、唐辛子をピリッと利かせるとなかなかですよ。

作り方
  1. 砂肝は周りについている余分な脂肪や筋を取り除き、皮と肝に分ける。(注意:肝は分量の半量以下になる。皮も食べられるので捨てないこと)
  2. 生姜は千切りにしておく。
  3. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、生姜のスライス2〜3枚とくずネギを入れ、1の砂肝をざっと下ゆでする。全体に火が通ったらザルに上げ、流水でアクを丁寧に洗い流し、キッチンペーパーを使って水分を良く切っておく。
  4. 鍋に2の生姜と3の砂肝、だし汁を入れ、火にかける。
  5. 3が沸騰してきたら、酒、みりん、醤油の順に加え、落としぶたをして良く煮込む。
  6. 10〜15分程度で火を止め、あとは自然に放置する。一晩置くと味が良く染みて美味しい。器に盛りつけるときは針生姜を添える。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回の味付けは濃いめにしてあります。使っている醤油によっては、ややしょっぱくなってしまうかもしれません。その場合は少しずつ足して味を調節してください。冷めると塩分が濃く感じられますので、その点を考慮して味付けするといいでしょう。だし汁を鶏ガラスープに変えて、あっさり煮込むのもまた格別です。ヘルシーな砂肝料理をぜひお試しください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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