料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.05.05

『ふきのとうのパスタ』

●ご近所からふきのとうをたくさんいただきました。天ぷらや蕗味噌にして楽しんだのはもちろんですが、ちょっぴり洋風のアレンジもなかなかのもの。春の香りと苦味がパスタにからまり、頬張るたびに旨味が口いっぱいに広がります。白ワインとコンソメで味付けした今回のソース、実は肉のソテー用に考えたもの。ややアクの強いふきのとうは、牛肉やラムのようなクセのある肉に合わせても味が負けず、びっくりするほど良く合います。そのソースをパスタに流用。もちろんこちらもことのほか美味。茹でたりペーストにしたりと、ちょっと一手間かかりますが、季節限定のこのお味、ぜひ春の間に一度お試しください。

用意するもの(概略)
  • ふきのとう30g(中くらいのつぼみ6〜7個程度)
  • ニンニク1片
  • オリーブオイル大さじ1
  • 白ワイン50cc
  • 水50cc
  • コンソメキューブ1個
  • 塩・胡椒
  • パスタ150〜200g
  • 湯・塩適宜

一口メモ

●ふきのとうを茹でてペーストにする分、通常のパスタよりやや手間がかかります。パスタの茹で上がりをよく考えて、手順良く調理を済ませましょう。今回使用したパスタは6分茹でのもの。この場合は、ふきのとうを茹でる小鍋と、パスタを茹でる大鍋を同時に火にかけ、先に沸騰した小鍋でふきのとうを茹で、大鍋が沸騰してパスタを入れたら同時に炒め鍋を火にかけ、ソース作りを始めると、パスタの茹で上がり時間と同時にソースが出来上がりました。もちろん、ガスの火の勢いや台所の事情によっても違いますので、その点はご自分で上手に工夫してみてください。

作り方
  1. パスタはたっぷりの湯と塩で茹でる。
  2. ふきのとうは黒ずんだ部分や汚れを取る。ワラくずや土が付着している場合があるので、つぼみをしたにして軽く振るようにして取り除く。気になるようなら水の中で振り洗い。洗ったあとはすぐに黒ずんでくるので手早く調理すること
  3. きれいになったふきのとうを沸騰したお湯(塩少々を加えたもの)で軽く茹で、一度ザルにとって流水で冷やして色止めし、水気をよくしぼっておく。
  4. ニンニク1片はみじん切りにする。
  5. 炒め鍋を熱してオリーブオイルを引き、3のニンニクを中火でゆっくりと炒める。香りが立って、やや色が付いてきたところで白ワインを加えて強火にし、さらに水、コンソメーキューブを加える。
  6. 2のふきのとうをフードプロセッサにかけ、七分程度のペースト状態にする。
  7. 炒め鍋の中のコンソメキューブが溶けたら6のふきのとうを加えてさっと加熱し、最後に塩・胡椒で味を調える。
  8. ソースの鍋に茹で上がったパスタを入れて良くからめて出来上がり。皿に盛って卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●ふきのとうは場合によっては内側に泥が付着していることがあります。今回は先にひと茹でするので、あまり神経質にならずに汚れを落としましたが、気になる方は茹でる前にタテ半分に切って葉の内側に泥が付着していないかよく確かめてください。但し、包丁を入れる、水洗いする、といった作業をするだけで表面にアクが出てきてすぐ黒ずんできますので、注意して扱うようにしましょう。ソースの味付けはコンソメキューブと塩・胡椒。固形のコンソメは商品によって塩気がかなり違いますので、お使いのものの味をよく確かめながら、仕上げてください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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