料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.06.16

『桜エビの卵焼き』

●今が旬の生の桜エビを沢山いただきました。かき揚げなどにして楽しんでいますが、朝食やお弁当にお勧めなのがこの卵焼き。ネギと桜エビを塩・胡椒と共に卵に混ぜ込んで焼くだけのシンプルな料理ですが、風味は満点。具をたっぷりと使い、フライパンで多少時間をかけてふっくらと焼き上げます。特に凝った味付けをしているわけでもありませんし、作り方もきわめて簡単。でもそんな簡単な一品が、食卓では案外重宝するものです。味付けはお好みで濃くも薄くもできますが、味が足りないようならお醤油をつけて召し上がといいでしょう。この季節ならではの味をお楽しみください。

用意するもの(概略)
  • 桜エビ(生のもの)約80g
  • 長ネギ約1/2本
  • 卵3個
  • 塩・胡椒適宜
  • ごま油適宜

一口メモ

●ふっくらと焼き上げるコツは、まず全体をよく混ぜ合わせること。卵を先に混ぜるより、全体を一気に混ぜた方が、具に卵が絡んでよりふっくらと仕上がります。フライパンに流したあと、一気に箸でかき混ぜるのもコツの一つ。ここで全体の三分ほどは火を通してしまいます。ふたをしたら弱火に落として、あとはじっくり待つだけ。うっかり焦がさないように気をつけながら、八分から九分まで火を通して(表面が乾いた状態)、フライ返しを使って上手に裏に返し、軽く焼き色を付けて出来上がりです。

作り方
  1. 長ネギは青い部分と白い部分を半量ほどずつ使う。荒いみじん切りにしておく。
  2. ボウルに1のネギ、桜エビを入れ、卵3個を割り入れて塩・胡椒を加え、お箸でよく混ぜ合わせる。
  3. 熱したフライパンにごま油をやや多めに引き、2の卵液を一気に流し入れる。入れたらすぐに、オムレツやスクランブルエッグを作るような要領で、箸で全体をかき混ぜる。
  4. 3のフライパンにふたをして火を弱火に落とす。
  5. 途中で何度かふたを開けて確認しながら焼いてゆく。八分通り火が通ったところで裏に返し、さらにふたをして軽く焼き上げる。
  6. 裏に返した方を表にして皿に盛りつけ出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回は長ネギを使用。彩りのために青い部分を半量、風味と歯ごたえのために白い部分を半量使いました。小ネギなど、青い部分だけのネギを使ってもいいでしょう。ワケギなど香りの強いものでも結構です。ネギと桜エビは相性がバッチリ。卵焼きだけでなく、かき揚げなどにしても美味しいですね。ぜひお試しください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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