料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.06.23

『オクラと夏野菜のわさび和え』

●夏、オクラが美味しい季節です。ただ刻んで醤油で食べたり、納豆に入れたり、はたまた味噌汁の具にと、いろいろと楽しめるオクラ。今回は夏野菜の代表選手、きゅうりとみょうがを使って、さっぱりとわさび和えにしてみました。わさびの辛さは唐辛子などと違って、口に爽やかな辛さ。だからピリッとした風味が暑さに疲れた口中に心地よく広がり、何とも言えず食欲をそそる優しい一品に仕上がっています。千切りにしたきゅうりはオクラとよく絡み、食べやすさにも考慮。よく冷えた吟醸酒を傾けながら、ちょいとつまみたくなる料理です。もちろんご飯のおかずとしても美味しく召し上がれます。暑さが厳しくなるこれからの季節、ぜひお試しください。

用意するもの(概略)
  • オクラ1ネット(10本入り)
  • きゅうり1本
  • みょうが1個
  • 塩適宜
  • 生わさび(すりおろしたもの)小さじ1〜2杯
  • 醤油大さじ1
  • だし汁大さじ1
  • かつお節2g

一口メモ

●オクラは生のままでも食べられますが、ひと茹でしたほうが口当たりもよくなり、甘さが増します。茹でる前に塩で板ずりし、周囲にあるとげとげしたすじを取り除きます。茹ですぎるとはじけるので、軽く湯通しする程度にします。冷水にとって色止めしてから刻んでください。単品で食べるときも、薬味などに使用するときもこの方法がベスト。今まで生で食べていた方は、ぜひ一度お試しになってください。

作り方
  1. オクラは洗って軽く塩をして板ずりし、熱湯で軽く茹でて冷水に取り、輪切りにしておく。
  2. きゅうりは軽く塩をして板ずりし、5センチほどの長さの千切りにしてボウルに取り、また軽く塩をしておく。
  3. みょうがはタテ2つに割って芯の部分を取り除き、千切りにして冷水に取り、しゃきっとさせておく。
  4. 小さいボウルにわさび、醤油、だし汁を入れてよく混ぜる。
  5. 大きめのボウルに1のオクラを入れ、2のきゅうりを絞って余分な水分を取ってこれに加え、4の合わせ調味料でよく混ぜ合わせる。
  6. 5にかつお節を加えてさらに混ぜ込み、よく水を切った3のみょうがを最後に加えてさっと混ぜ、器に盛りつけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●調味料のだし汁は、かつお節を加えることもあり、必ずしもなくても結構です。ただ、だし汁を入れると味がマイルドになり、わさびの尖った風味を消してくれます。わさびは生わさびを使用。チューブのものでも構いません。どうしてもなければ粉わさびを練って使っても構いません。きゅうりを千切りにしたのは、オクラのねばねばと絡みやすいようにするため。しゃきっと仕上げたいみょうがは、食べる寸前に加えるのが美味しく仕上げるコツです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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