料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.06.30

『梅しそきゅうりの和風冷製パスタ』

●暑い日が続くと食欲が落ちてくるもの。特にお酒が入った次の朝は、ご飯の匂いを嗅ぐのもいや、なんてこともあります。そんなときに嬉しいのが、あっさり酸味を利かせた冷製パスタ。冷製パスタというと、普段はトマトやバジルを使って洋風に作ることが多いのですが、今回は梅としそを利かせて和風のしょうゆ味に仕上げてみました。しその香りと共に口中に広がる梅の風味と酸味が食欲をそそります。爽やかなレモンもちょっとしたひと味。昔から体熱を取ると言われ、夏に重宝するきゅうりを加えて、さっぱりといただきます。これからの季節、ぜひ一度お試しを。

用意するもの(約2人分・概略)
  • パスタ150〜200g
  • 梅干し1個
  • 大葉3枚
  • きゅうり1本
  • オリーブオイル大さじ2
  • レモン汁大さじ1
  • 醤油大さじ1
  • 胡椒少々

一口メモ

●パスタを柔らかめに茹でるのが、冷製を上手に作るコツです。標準のゆで時間だと、固くて美味しく仕上がりません。時間を少し長めに設定して茹でてください。茹でる際にはたっぷりの塩を加えることを忘れずに。茹で上がったパスタは流水にさらして冷やします。そのまま放置するとふやけて美味しくなくなりますので、冷やしたらすぐに和えダレと和えるようにします。パスタを茹でている間にダレやグザイの準備をして、手順良く手早く仕上げましょう。

作り方
  1. パスタはたっぷりの湯で茹でる。冷製にするときは茹で上がってから水で麺を冷やして締めるので柔らかめに茹でるのが美味しく作るコツ。標準ゆで時間プラス1分程度で。
  2. パスタを茹でている間に具材や和えダレを準備する。まずきゅうりは軽く塩をして板ずりし、3〜4センチの長さの短冊に切っておく。
  3. 梅干し1個はタネを取り、包丁で細かく刻む。
  4. 大葉は千切りにする。
  5. ボウルにオリーブオイル大さじ2、レモン汁大さじ1、醤油大さじ1、さらに3の梅干しを加えてよく混ぜ合わせる。
  6. 茹で上がったパスタをザルに取り、流水にさらして冷やす。
  7. 6のパスタを5のボウルに入れ、全体をよく混ぜ合わせ、さらに4の大葉を加えて混ぜ、最後に2のきゅうりを混ぜる。
  8. 器に盛りつけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●味付けの基本は醤油とレモン汁。梅干しにも塩気がありますので、塩は加えませんが、胡椒はやや多めに入れるとぴりりと味が引き締まります。ダシやスープのような旨味調味料は一切使っていませんが、これだけで十分美味しく出来上がります。きゅうりは無理に入れなくてもいいのですが、栄養のバランスを考えて加えてみました。夏の朝食にお勧めのメニューです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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