料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.07.14

『牛肉のピリ辛スタミナ炒め』

●ニンニクをたっぷり使って、スタミナ一杯の牛肉炒めを作ってみました。ご存知のようにニンニクは優れたスタミナ源。夏の暑さ乗り切るためにはもってこいの食材です。そのニンニクに、ピリッと辛みをプラスして、さら食欲をそそります。辛みに用いたのは新潟の伝統的調味料「かんずり」です。唐辛子が原料のかんずりは発酵調味料。それ自体に旨味があり、味がマイルドなので、辛みが苦手な方でもそれほど辛く感じることなくお召し上がりになれます。ニンニクに唐辛子という、夏の定番調味料を使用し、ほんの少し韓国風の味付けを施した牛肉を、ピーマンやパプリカと一緒に炒めます。サラダ菜に巻いてお召し上がりください。ご飯のおかずやビールのつまみにもうってつけです。

用意するもの(概略)
  • 牛肉切り落とし100g
  • 塩・胡椒適宜
  • パプリカ・赤と黄それぞれ1/4個
  • ピーマン1個
  • サラダ菜適宜
  • ごま油適宜
  • ニンニク2片
  • かんずり小さじ2
  • 醤油大さじ1.5
  • 煎りゴマ(白)小さじ2〜3

一口メモ

●ポイントは調味料。ニンニクとかんずり、醤油にごまを加えてあります。応用範囲が広く。焼き肉のタレとしても使える調味料です。このタレを、肉に良く揉み込んでから焼きます。揉み込む前に、肉に軽く塩・胡椒しておくと、味の馴染みが良くなります。かんずりの代わりに、中国の調味料である豆板醤や、韓国の調味料、コチュジャンを使っても構いません。辛みは好みで調節しましょう。野菜多く使ってビビンパ風に仕上げてみても美味しいですよ。

作り方
  1. パプリカは焼き茄子の要領で表面を火で炙り、冷水に取って薄皮を剥き、粗めの千切りに。ピーマンも千切りにしておく。
  2. サラダ菜は洗って良く水気を切り、皿に盛りつけておく。
  3. 牛肉をボウルに入れ、塩・胡椒して軽く手で揉んでおく。
  4. ニンニク2片はすり下ろし、小さめのボウルに入れ、そこにかんずり小さじ2、醤油大さじ1.5、煎りゴマ小さじ2〜3を入れ、よく混ぜる。
  5. 3の牛肉に4の調味料を加え、手で良く揉み込んでおく。
  6. 熱したフライパンにごま油を引き、5の牛肉、ピーマン、パプリカの順番に炒めて行く。
  7. 全体に火が通ったら出来上がり。2のサラダ菜を敷いた皿にきれいに盛りつけ卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回はたまたまスーパーで安売りしていた牛の切り落としを使いましたが、さん生家では普段は豚肉も使っています。作り方は全く同じ。また、牛もも肉の千切りなどを使っても美味しく仕上がります。野菜もパプリカやピーマンにこだわりません。ししとうや、青梗菜を使うこともあります。茄子やインゲンを使用しても美味しく出来上がります。夏野菜、ニンニク、ピリ辛調味料、そして肉という組み合わせは、食欲をそそる上、栄養価も高く、猛暑の続く季節には持ってこい。ぜひぜひお試しになり、この夏の暑さを元気に乗り切ってくださいね。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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