料理と器:杉江保枝

FILE103

DATE:
2006.08.25

『フランスパンのサバラン風』

●フランスパンがあまって固くなったらどうしますか? パン粉にするのも一つの方法ですが、ちょっと気取ってサバランにしてみてはいかがでしょうか。作り方は簡単、パンをシロップにひたすだけ。本物のサバランは紅茶を使うそうですが、さん生家ではごく簡単に、水と砂糖、そしてたっぷりのブランデーを使って大人の味に仕上げてあります。冷蔵庫でよ〜く冷やして皿に盛りつけ、生クリームと缶みかんを添えれば立派なケーキの出来上がり。食後のデザートにぜひどうぞ。お酒がダメ、という方は、オレンジジュース等にひたしても美味しくできますよ。ぜひお試しください。

用意するもの(概略)
  • フランスパン1/2本
  • 水200cc
  • 砂糖(グラニュー糖)100g
  • ブランデー100cc
  • ホイップクリーム適宜
  • 缶みかん適宜

一口メモ

●本格的なサバランはブリオッシュを使用し、紅茶とラム酒に漬け込んで作るようですが、今回は食べきれなかったフランスパンを再利用。フランスパンは美味しいのですが、食べきれずに放っておくとすぐに固くなってしまいます。そこでこんなふうに手軽にお菓子を作っておけば、日持ちもしますし、味が変わって嬉しいもの。シロップに漬け込むだけですから作り方も簡単です。

作り方
  1. フランスパンは2センチほどの厚さに切り、保存容器に並べておく。
  2. 鍋に水200ccとグラニュー糖100gを入れて火にかけ、砂糖が溶けて沸騰してきたらブランデーを加え、一煮立ちしたところで火から下ろす。
  3. 1のフランスパンに、2を熱いうちに全体にかけ回してひたし、ふたをして熱が冷めたら冷蔵庫に入れて良く冷やす。
  4. 3がよく冷えたら皿に盛りつけ、ホイップクリームと缶みかんを飾って出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回は砂糖と水、ブランデーを使って作りましたが、さまざまな洋酒等をお試しいただいても良いでしょう。本格的にラム酒を使えばもっと甘い出来上がりになりますし、お子様がいてお酒は無理という方は、オレンジジュースやグレープフルーツジュースを使う方法もあるようです。梅酒に漬け込むのも一興かも知れません。甘い味がお好みなら砂糖の分量を増やし、お酒を効かせたいならお酒の分量を増やす、といった具合に、お好きにアレンジしてみてください。ちょっと大人の、簡単だけど気取ったデザートです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
さん生さんちの台所TOPへ  今週のおもてなし料理を見る  料理ファイル一覧を見る