料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.10.13

『サンマとポテトの焼き菓子風』

●旬のサンマにローズマリーをきかせ、マッシュポテトで挟んでオーブンで焼き上げました。焼き菓子風となっていますが、もちろんお菓子ではありません。温かいところをいただくのではなく、冷蔵庫で一晩寝かせて味を落ち着かせます。やはり冷やしたトマトソースを添えてどうぞ。もともとスモークサーモンを使って同じような料理を作ろうと考えていたものですが、ピッタリ来るソースが浮かばずずっとお蔵入りになっていました。そうこうするうちにサンマの季節となり、ならばトマトソースで食べれば美味であろうと思い、作ってみたら思った通り。上品でおしゃれなオードブルの出来上がりです。フランスパンやワインと合わせてお召し上がりください。

用意するもの(概略)
  • サンマ2尾
  • じゃがいも0.5キロ
  • タマネギ1個
  • ニンニク1片
  • ローズマリー、塩、胡椒各適宜
  • オリーブオイル適宜
  • 生クリーム20cc
  • 卵の黄身1個分

トマトソースの材料(概略)

  • トマトの水煮缶(カットトマト)1缶
  • タマネギ1個
  • ニンニク1片
  • 塩・胡椒適宜
  • レモン汁少々
  • ローリエ1枚
  • オリーブオイル適宜

一口メモ

●ポテトにはコロッケを作るときのように、炒めたタマネギを加えます。色よく仕上げるために、タマネギは焦がさないよう注意しましょう。サンマは生のままで型に入れて焼き上げます。その方がサンマの味がポテトに染みて美味しく出来上がります。ローズマリーを使用したのは、庭にたくさん生えているからということもありますが、サンマはもとよりポテトとの相性が良いから。ローズマリーの代わりにバジルを使ったり、お好みのハーブを使用するとまた違った美味しさになるでしょう。

作り方
  1. サンマ2尾は3枚に下ろし、中骨の周りの黒い部分をキレイに取り去り、1/2〜1/3の大きさに切り分け、両面に塩・胡椒を振り、全体にみじん切りにしたローズマリー(生葉)をまぶしてしばらく置く。
  2. じゃがいもは皮を剥いて適当な大きさに切り、水からやわらかくなるまで茹で、ザルにとってお湯を切り、熱いうちにマッシュしておく。
  3. 炒め鍋にオリーブオイルを引き、ニンニクのみじん切り、タマネギのみじん切りの順に炒め、透き通ってきたら火を止め、あら熱を取る。
  4. 2のじゃがいもに3を混ぜ込み(コロッケを作る要領で)、卵の黄身、生クリームを加えてさらによく混ぜ合わせ、塩・胡椒で味を調える、
  5. パウンドケーキ型にオーブンシートを敷き、4のポテト1/3量をそこに敷き詰め、その上に全体にかぶるように1のサンマを並べる。さらにポテトの1/3量を敷き、残りのサンマ、残りのポテトの順に敷き詰める。表面にローズマリー2枝を置き、上からアルミホイルでふたをして、200度のオーブンに入れ、湯せんで約30分焼く。
  6. 5が焼き上がったら、一旦オーブンから出し、アルミホイルを取り除き、オーブンの温度を220度まで上げて、今度はから焼きで20分焼く。
  7. 6のあら熱が取れたら冷蔵庫に入れて一晩寝かせる。
  8. トマトソースは、炒め鍋にオリーブオイルを引き、ニンニク、タマネギ、トマトの順に良く炒め、レモン汁少々とローリエを加えて10分ほど加熱。あら熱を取って冷蔵庫で冷やしておく。
  9. 器に盛りつけ出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●トマトソースとからめていただきます。ポテト、サンマ、トマトソースが絶妙のハーモニー。サンマではなくサーモンを使って作るつもりでいた料理ですが、トマトソースを添えることで、立派なサンマ料理になりました。そのうちにサーモンでも作ってみたいと思いますが、さてソースをどうするか。サーモンとポテトの焼き菓子風が登場したときには、どうぞお楽しみに!

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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