料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.10.21

『青菜としめじの柚子浸し』

●秋も深まってきて、お店に柚子が並ぶ季節になりました。旬の風味が食欲をそそります。今日は、やはり秋に美味しいきのこを使い、ほうれん草と合わせて柚子風味の和え物を作ってみました。柚子というと皮を使うイメージですが、今回使用したのは皮ではなく絞り汁。柚子の絞り汁をダシと醤油で味付けして浸し汁にし、茹でたほうれん草としめじを軽く漬け込みます。体にやさしい果実の酸味が爽やかで、甘やかな柚子の香りが季節を運んでくるよう。緑黄色野菜にきのこの繊維質もたっぷり摂れて、栄養的にも嬉しいひと品。作り方は簡単ですが、とても上品なお味で、盛りつけ方によっては一流料亭の趣になります。ぜひお試しください。

用意するもの(概略)
  • ほうれん草100g
  • しめじ100g
  • 柚子の絞り汁大さじ1
  • ダシ汁大さじ1
  • 醤油大さじ1

一口メモ

●特に難しいことはなく、ただ合わせ調味料を作って混ぜ合わせればいいだけのことです。ダシ汁はかつおの一番ダシを使用。ダシを取るのが面倒な方は、市販の濃縮タイプのものを薄めて使ってもいいでしょう。柚子の絞り汁は、最近では便入りのものが出回っていますので、そちらをお使いになれば手軽に作れます。

作り方
  1. ほうれん草は熱湯で茹でて水に取って冷まし、水から引き上げたら水分を絞って3?ほどの長さに切っておく。
  2. しめじは石突きを取って小分けにし、熱湯で茹でて水にさらして熱を取り、水分をよく切っておく。
  3. 柚子の絞り汁大さじ1と、ダシ汁大さじ1、醤油大さじ1を併せて浸し汁を作る。
  4. 1と2をボールに入れて合わせ、3をかけ回して全体に味が行き渡るようによく混ぜる。器に盛りつければ出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●当たり前のことですが、ほうれん草は茹ですぎないこと。沸騰したお湯に根から入れ、さっと茹で上げます。茹で上がったらすぐに冷水に取ること。またしめじも思ったより早く茹で上がります。ほうれん草はアクが強いので、別々の鍋で茹でてください。簡単ですが、上品でとても美味しい料理です。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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