料理と器:杉江保枝

FILE117

DATE:
2006.12.02

『ほうれん草とわかめのわさび和え』

●さほど健康に気を遣っているわけではありませんが、食事だけはなるべくきちんとしたものを食べるよう心がけています。例えば朝食には緑黄色野菜をたっぷり摂る、大豆タンパクを欠かさず摂るなど。一日に食べたものを見ると、食品群も品目もカロリーも(酒を除けばの話ですが)ほぼ満点の食事です。それでも案外不足しがちなのが海藻類。さん生は海藻の類があまり好きではないので、いつの間にか食卓から遠ざかっていたのです。そこで最近は積極的にわかめを摂るようにしています。お味噌汁にしたり、酢の物にしたり便利ですが、青菜と和えるのもなかなかのもの。さん生家では刺身に柚子こしょうをつけるので、魚を買うと付いてくる生わさびがたまりがち。そこでその刺身用の生わさびをきかせて、ほうれん草と共にわさび和えにしてみました。ほのかなわさびの香りが食欲をそそる爽やかな一品です。

用意するもの(概略)
  • ほうれん草140g
  • 生わかめ20g
  • だし汁大さじ2
  • 生わさび適宜
  • 醤油小さじ2〜3

一口メモ

●当たり前のことですが、ほうれん草は茹ですぎないように注意してください。他のことに気を取られていると案外あっという間に時間がたってしまいますから、茹でるときはちょっと気合いを入れて鍋の前に立つといいでしょう。熱湯に塩を入れ、根の方からほうれん草を茹でていきます。全体が湯に浸ったら手早く裏に返し、指で根元の固さを見てちょうど良ければすぐに水に取りましょう。茹ですぎたほうれん草はまずいばかりか、栄養素も台無しですから要注意です。

作り方
  1. ほうれん草は熱湯で茹でて水に取り、水気を絞ってまな板の上に揃え、根を落として2〜3センチの長さに切っておく。切ったほうれん草はさらに水気を絞っておく。
  2. わかめは水で2〜3分ほど戻し、固く絞って食べやすい大きさに切っておく。
  3. ボウルにだし汁、わさび、醤油を入れて良く混ぜ合わせ、2のわかめを先に入れて、全体に味が馴染むようサッと混ぜる。
  4. 3に1のほうれん草を入れ、箸を使って全体を良く混ぜ合わせて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●和えるときはわかめを先に入れるのが美味しく作るコツです。ほうれん草のような青菜はぎゅっと絞った分、葉がかたく巻いていてほぐれず、なかなか味が馴染みにくく、またあまりしっかり味をつけてしまうと色も悪くなり、葉自体の味が消えてしまいます。味はわかめの方にしっかりつけて、そのわかめとほうれん草を和える気持ちで作りましょう。全体を和えるときは利き手に箸を持ってほうれん草をほぐしつつ、もう一方の手に木べらなどを持って全体を和えるようにすると上手にできます。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
さん生さんちの台所TOPへ  今週のおもてなし料理を見る  料理ファイル一覧を見る