料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.02.09

『チョコレートケーキ』

●来週の水曜日はバレンタインデー。というわけでチョコレートのケーキを焼いてみました。生地をやや固めに作ったので、ソフトクッキーに近い歯触りですが、これはこれでなかなか面白い味わいです。。ただのチョコレートケーキなら、高級店のものを買って食べた方がよほど美味しいので、そこはホームメイドならでは味付けを加味。生地を二つに分けて、一方には柚子の皮、もう一方には角切りりんごを混ぜ込んで焼いてあります。前者は柚子の香りがチョコレートの甘さをほどよく緩和して、ちょっとクセになる味。後者はりんごの酸味が何とも言えず爽やかです。ご自宅でバレンタインを楽しむなら、こんなケーキを焼いてみるのも一興ではないかと思います。

用意するもの(18センチ程度の小型のパウンド型2台分・概略)
  • バター100g
  • チョコレート100g
  • 砂糖50g
  • 卵1個
  • ブランデー大さじ1
  • 小麦粉200g
  • ベーキングパウダー小さじ2
  • 柚子の皮1/2個分
  • りんご1/4個
  • レモン汁少々

一口メモ

●生地を固めに作っているため、ケーキと言うよりソフトクッキーのような味わいですが、小さな型を使っているので、プチフールっぽくて違和感はありません。もっとケーキらしくしたい、という方は、卵の分量を増やしてふっくら焼き上げてみてください。柚子やりんごは入っていなくても十分美味しく焼き上がります。型二つ分に分けるのではなく、型一つでパウンドケーキ風に焼くのもいいでしょう。その場合はやや焼き時間を加減してください。竹串を刺してみて、何も付いてこなければ焼き上がりです。

作り方
  1. バターは室温で柔らかくしておく。
  2. 小麦粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。
  3. 柚子の皮は細かくきざみ、りんごは皮都心を取って5ミリ程度の角切りにしてレモン汁少々をふりかけて全体に馴染ませておく。
  4. チョコレートは粗く砕いて湯煎にかけて溶かしておく。
  5. 1のバターを泡立て器でクリーム状になるまで良く練り、砂糖を加えてさらに練り合わせ、4のチョコレートを加えて全体を混ぜ合わせる。さらに卵1個とブランデー大さじ1を加えて混ぜ、2の小麦粉を3回に分けて混ぜ込む。
  6. 5の生地を3:2程度の分量で二つにわけ、多い方には柚子の皮、少ない方にはりんごを加えて全体を良く混ぜておく。
  7. シートを敷いた型に6の生地を流し入れ、空気を抜き、175度のオーブンで25分程度加熱する。
  8. 焼き上がったら型から外してあら熱を取り、ラップで包んで冷蔵庫で一晩寝かせる。
  9. 器に盛りつけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●チョコレートはどんなタイプでも構いません。今回はごく普通のスウィートタイプを使用。作る前にかじって味を見て、砂糖の分量を決めました。セミスウィートタイプやビタータイプを使うなら、砂糖の分量を少し多めにしてもいいでしょう。甘いのがお好みなら、出来上がったケーキをチョコレートでコーティングしたり、粉砂糖で化粧をしてあげるのも楽しいかもしれません。殿方へのプレゼント、と言うほど高級ではありませんが、ご自宅で楽しむなら、こんなホームメイドタイプの素朴なケーキも美味しいものです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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