料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.03.17

『鶏ささみとネギの胡麻酢和え』

●酒蒸しにした鶏のささみと白髪ネギを、胡麻たっぷりのポン酢で和えた、ヘルシーでちょぴりおしゃれで上品な一品料理です。もともと脂肪のほとんどないささみを使っていますし、調味料にも脂は使用していませんからかなりの低カロリー。ポン酢は市販のものでも結構ですが、糖分が気になる方には手作りがオススメ。レモンや柚子などの柑橘類と米酢を合わせて、だし汁と醤油で割って作ります。柑橘系の甘味を生かすのが美味しく作るコツ。このポン酢にすりごまをたっぷり加えて合わせ調味料を作ります。しゃきしゃきしたネギの歯触りとささみの旨味、さらには胡麻の香りにほんのりとした酸味が渾然一体となって、実に美味しい味わいを演出してくれます。出来れば上質の日本酒と合わせてお召し上がりください。

用意するもの(概略)
  • 鶏ささみ3本(約150g)
  • 塩小さじ1/2
  • 日本酒大さじ1
  • ネギ1/2本
  • みょうが1ヶ
  • 小ネギ少々
  • すりごま大さじ1.5
  • ポン酢大さじ2

一口メモ

●鶏のささみを酒蒸しにするときは、電子レンジが便利です。お使いの電子レンジによって加熱時間が違ってくると思いますので、説明書などをよく読んで、適当な時間を決めてください。加熱したらそのまま(ラップやふたもつけたまま)放置して冷まします。冷ましている間も熱が入りますので、あまり加熱しすぎると美味しく出来上がりません。その時間も考慮して。手でむしって熱くない程度まで冷まして調理します。筋がある場合は取り除きますが、加熱したあとの方が簡単に取れます。

作り方
  1. 鶏ささみは耐熱皿等に並べて軽くふり塩し(塩小さじ1/2程度)、日本酒大さじ1を全体にふって5分ほど置く。
  2. 1にラップまたはふたをして電子レンジで3分程度加熱。冷めるまで自然放置する。
  3. ネギ1/2本は5センチ程度の長さに切り、芯を取り除いて繊維に沿って細切りにし、水にさらして白髪ネギを作っておく。
  4. みょうがは芯を取って千切りにして水にさらしておく。小ネギは細かく切っておく。
  5. すりごま大さじ1.5にポン酢大さじ2を加えて良く混ぜ合わせる。
  6. 2のささみを繊維に沿って細くむしる。
  7. 3のネギを水からあげて水分を良く切り、6のむしったささみと共に器に盛りつけて軽く混ぜ合わせる。
  8. 7の上から5の合わせ酢を回しかけ、その上から水からあげて水分を切ったみょうがと小ネギを飾りつけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●すりごまをポン酢で合わせるだけで、かなり高級感溢れる合わせ調味料が出来上がります。ただし市販のポン酢は糖分が多い場合があるので要注意。あまり糖分が多いと上品な味に仕上がりません。ご家庭でお好みのポン酢があるでしょうから、それをお使いになるのが一番簡単ですが、手作りするのも一興。柚子やスダチなどは手に入りにくいものですが、瓶詰めのレモン汁ならコンビニでも売っていますので、これを米酢と合わせて使用すれば手軽に手作りポン酢が出来上がります。だし汁と醤油で割って作ってください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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