料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.05.04

『パセリのフリッター』

●パセリが大束になって安値で売られるようになりました。家庭菜園で栽培しているお宅でも、間もなく食べきれないくらいの収穫があることでしょう。パセリは料理に添えたり刻んで振りかけたり、サラダにしたり、いろんな楽しみ方がありますが、たくさん手に入ったときには天ぷらにするのも一法です。でもこの衣の按配が案外難しい。薄すぎると葉がパリパリになって苦いだけですし、厚めにすると今度はもったりしてパセリ味の小麦粉を食べている気分になります。そこでおすすめするのがフリッター。泡立てた卵白を使って軽い衣を作りさくっと仕上げます。軽く塩をつけてお召し上がりください。揚げ物ですけど、いくらでも食べられる感じ。特にビールのつまみに最適なので、これからの季節、おすすめの一品です。
用意するもの(概略)
  • パセリ3〜4本
  • 卵白1個分
  • 牛乳80cc
  • 強力粉カップ1/2
  • 揚げ油適宜
  • 塩適宜

一口メモ

●パセリは茎の部分をあまり多く残さないように小房に分けます。多少小さくなっていても大丈夫。揚げるときは小さめのかき揚げを作るつもりでいくつかあわせて一緒に揚げていきます。油の温度が高すぎると葉が焦げてまずくなりますが、低すぎるとべたっとしてしまいますので、中温で丁寧に揚げましょう。

作り方
  1. パセリは小房に分けておく。
  2. 卵白1個分は角が立つまで泡立て、牛乳80ccと強力粉カップ1/2を加えて衣を作る。
  3. 2の衣に1のパセリを入れて全体をさくっと混ぜ合わせ、中温の油で揚げる。
  4. 器に盛りつけ、出来上がり。塩を添えて卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●フリッターは衣が柔らかく軽いのが特徴ですが、さくっとした歯触りを大切にするために、今回は強力粉を使っています。但し強力粉がなければ薄力粉でも構いません。衣を合わせるとき、あまりかき混ぜると卵白の泡が台無しになりますので、あくまで手早くささっとやるのがコツ。出来上がったフリッターには塩を添えて。できればミネラル分の豊富な、粒子の細かい塩をおすすめします。胡椒を混ぜても美味しく食べられます。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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