料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.05.10

『ステーキサラダ』

●焼き肉やバーベキューの翌日、中途半端に肉が残っていることがあります。それで一品作るには何となく不足、野菜炒めくらいならできるけどちょっと貧弱だな〜、という微妙な量。そんなときはたっぷりの生野菜と合わせてサラダにするのがお勧めです。作り方は簡単。お好みの野菜を用意して器に盛りつけ、上から焼いた肉を載せて肉汁をかけるだけ。味付けは醤油でレモンやライムなどの柑橘類を搾り、カリカリに焼いたニンニクをトッピングします。これなら肉の量がちょっと少ないときでも、ちょっとしたごちそうになります。肉とニンニク、そして野菜を一緒に混ぜていただきます。熱々の肉汁をかけることで野菜にほんの少し熱が入りますので、ただの生野菜より胃に優しく、たくさん食べられるのもうれしいところ。また柑橘酢がさっぱりした味わいを演出して、爽やかな後味を作ってくれます。
用意するもの(概略)
  • お好みの生野菜(今回はキャベツの千切り、水菜、オニオンスライスを使用)
  • 牛肉(焼き肉用やステーキ肉など。今回は焼きに供養の黒毛和牛もも肉を少量)
  • 塩・胡椒適宜
  • ニンニク1片
  • ごま油大さじ1/2程度
  • 醤油大さじ1
  • レモンやライムなど柑橘類の果汁

一口メモ

●野菜は生で食べられるものなら、何でもお好きなものを使ってください。レタス、チコリ等もお勧めです。周囲にトマトやパセリを飾るとグッと豪華になります。熱々の肉汁をかけることで熱が入り、思った以上に食べやすくなりますので、結構大量に野菜を用意しても案外ぺろりと平らげられます。ニンニクの香りとごま油の香りが食欲をそそり、疲れているときなどにもお勧めです。

作り方
  1. 牛肉は食べやすい大きさに切り、塩・胡椒で下味をつけておく。
  2. ニンニクは薄切りにしておく。
  3. お好みの生野菜を器に盛りつけ、上から軽く塩・胡椒をしておく。
  4. フライパンを熱してごま油を敷き、ニンニクを炒める。フライパンをやや斜めにして、炒めると言うより揚げるような心で加熱し、色がついてカリカリになったら、一旦引き上げる。
  5. 4のニンニクを引き上げたフライパンで肉を炒める。両面にさっと焼き色をつけ、最後に醤油大さじ1を加えて一瞬煮立て、すぐに火から下ろして3の野菜の上から汁を全体にかけ、肉を上手に盛りつける
  6. 最後にレモンやライムなどお好みの柑橘類を上から全体にぎゅっと絞りかけ、4でカリカリに加熱したニンニクをトッピングして出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回は前日にバーベキューで使用した黒毛和牛のもも肉を使用しました。和牛なので肉質が柔らかく、ほどよい脂分が全体にコクと旨味を引き出してくれます。もちろん、和牛がない場合は他のものでもOK。但し外国産の牛はやや肉質が固いので、焼き方にはちょっとご注意を。焼きすぎると固くなります。醤油と共に赤ワインなどを使うと多少柔らかく仕上がりますので試してみてください。食べるときはたっぷりの野菜と肉をちょっぴり、それにカリカリニンニクを混ぜて召し上がれ。柑橘の爽やかな酸味も、食欲をほどよく刺激してくれますよ。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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