料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.07.14

『ワンタンラビオリのトマトソース』

●パスタ用にミートソースを作ったら、少しあまってしまいました。冷凍したり、茄子のグラタンに使ったり、活用法はさまざまですが、今回はワンタンの皮を使ってラビオリ風に包み、オリーブオイルで揚げて軽いおつまみ風の料理を作ってみました。ラビオリは通常茹でるものですが、ワンタンの皮はやわらかすぎるので油で揚げることを考えたのですが、これがことのほか美味。カリッと噛むと中からミートソースがじゅわっと飛び出し、そこにトマトソースとバジルがまた合うんです。病みつきになる味で、残り物とは言わず、このためにミートソースを作ってもいいかな? と思うほど。ビールのつまみにピッタリですが、夏の昼下がりでワインと共に楽しむのも一興かと。トマトソースは辛みをきかせてサルサ風にしてもまたおいしくいただけます。ぜひお試しを!
用意するもの(概略)
  • ミートソース適宜
  • パン粉適宜
  • ワンタンの皮適宜
  • オリーブオイル適宜
  • トマトソースの材料として、トマトの水煮缶1缶・タマネギ1/2個・ニンニク1片・トマトケチャップ少々・塩、胡椒適宜・オリーブオイル適宜
  • バジルの葉数枚

一口メモ

●ミートソースの作り方は記しませんでしたが、ご家庭でお使いのものでしたら何でも結構です。市販のものでも構いません。ただ、あくまでもパスタ用のソースですからトロッとして使いにくいので、パン粉を加えて水分を吸わせて少し固めにしてからワンタンに包みます。ちなみにさん生家のミートソースは牛豚合い挽き肉を使用し、タマネギ・ニンニクと共に炒めて、今回ソースに使用しているトマトソースを加えて作ります。

作り方
  1. トマトソースを作る。ニンニク、タマネギはみじん切りにしてオリーブオイルで炒め、透き通ったところでトマトの水煮缶を加えてさらに炒め、トマトケチャップ少々と塩・胡椒で味付けする。好みでバジルのみじん切りやベイリーフを加えても良い。
  2. パスタ用のミートソースは、パン粉少々を混ぜて水分を吸わせる。
  3. ワンタンの皮は四分の一に切る。
  4. 四分の一に切った皮の半量に、1のソースを少しずつ載せ、四辺に水をつけて残りの皮をかぶせ、フォークを使って良く抑える。
  5. フライパンにオリーブオイルを熱し、3をきつね色に色よく揚げる。
  6. 5を皿に盛りつけ、1のトマトソースとバジルを添えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●皮に包む作業は結構面倒ですが、出来上がりを口にすれば苦労も何のその。きっとまた作ろうという気分になります。それほど美味でおすすめの一品。作り方もさほど面倒ではありませんし、ミートソース、トマトソース共に市販のものを使えばもっと手軽に作れます。バジルの葉はなくても構いませんが、できれば添えてください。この香りがまたワンタンラビオリによく合うのです。ラビオリの上に少量のバジルを載せ、トマトソースを載せて食べると、口の中に旨味と香りが広がり、何とも言えないお味。夏のパーティーなどにも重宝します。ワンタンの皮は油で揚げるとカリッとして、冷めてもべたっとしませんから、たくさん作ってみんなに一杯食べていただきましょう。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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