料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.08.03

『挽肉とうずら豆のカレー』

●甘い煮豆でお馴染みのうずら豆。おいしいのはわかるけど、甘いおかずは苦手、という方も少なくないのでは? そこでそのうずら豆をカレーにたっぷり入れて栄養価をアップ。暑い日にぜひ食べたいひと品を作ってみました。うずら豆はそれ自体に甘味があるので、カレーの辛さを抑えるアクセントとしてもおすすめ。カレーのルウ自体は小麦粉を一切使わず、野菜だけでとろみを出していますので、こちらもとてもヘルシー。挽肉を使ってキーマ風に仕上げてありますが、同じルウを使って野菜カレーやチキンカレーも作れます。手作りのナンと一緒に食べれば美味しさも格別。夏はやっぱりカレーだね、という皆さん、今年はぜひ、お豆の入ったヘルシーカレーをお試しになってみてはいかが?
用意するもの(概略)
  • カレールウ
    • タマネギ2個
    • セロリ2本
    • 人参2本
    • りんご1個
    • ニンニク1片
    • トマトの水煮缶(カットの小さいもの400g)
    • オリーブオイル適宜
    • カレー粉大さじ2
    • スパイス類(クミン、クローブ、シナモン、ナツメグ等)
    • ブイヨン500cc(または分量の水と固形スープでも可)
    • 塩・胡椒適宜
  • 牛豚合い挽き肉380g
  • うずら豆2カップ
  • 塩・胡椒適宜
  • ニンニク1片
  • オリーブオイル適宜

一口メモ

●ポイントは何と言ってもカレールウ。小麦粉を一切使わず、野菜だけでとろみを出してあります。たくさん作って冷凍しておけば、いつでも使えますのでとても便利。野菜を炒めてルウを加えれば野菜カレーに、鶏肉とヨーグルトを加えてチキンカレーにと、幅は無限大です。

作り方
  1. カレールウを作る。タマネギは薄い櫛形に、ニンニクは粗みじんに切る。セロリ、人参、りんごはミキサーやフードプロセッサで荒くすりつぶしておく。硬い野菜は少量の水分を加えてミキサー等にかけると良い。
  2. 熱した鍋にオリーブオイルを引き、ニンニク、タマネギの順に炒める。火は弱火から中火で、焦がさないようにじっくりと、タマネギがうっすら色づくまで炒める。
  3. タマネギが透き通って薄茶色に色づいたら、すりつぶしておいたセロリ、りんご、人参を加えて良く炒め、さらにトマトの水煮加え、カレー粉大さじ2及びお好みのスパイスを全体にまぶしてから、ブイヨン500ccを加える。ブイヨンの代わりに、分量の水と固形スープでも良い。
  4. 木べらなどでかき回しながら、全体が馴染むまで強火で加熱し、馴染んだら弱火に落として30分〜1時間ほど煮込み、火を止めて一晩寝かせる。
  5. うずら豆は水につけて一晩置き、翌日やわらかくなるまで煮る。圧力鍋を使っても良い。
  6. 熱した鍋にオリーブオイルを引き、粗みじんに切ったニンニクを炒め、さらに牛豚の合い挽き肉を加えて良く炒め、そこに一晩寝かせたカレールウを加えて一煮立ちさせた後、5の豆を加えてさらに30分〜1時間じっくり弱火で煮込む。
  7. 塩・胡椒、スパイス等でお好みの味加減をして出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●豆は肉と一緒に煮る手もありますが、下煮した方が失敗なくできます。カレーには豆のみ加えると早く出来上がりますが、ゆで汁を捨てるのがもったいないという方は、ゆで汁も一緒に入れて、煮込み時間を少し延ばすといいでしょう。カレールウさえきちんとできていれば過不足なく仕上がりますので、塩加減に注意して、おいしいカレーを作りましょう。手作りのナンを添えると立派なご馳走に。ナンは強力粉300gにドライイースト5g、砂糖大さじ1/2、塩小さじ1/2を混ぜ合わせたものに、卵1個とぬるま湯140ccを合わせたものを加えて良くこね、室温で30〜40分ほど発酵させた後、ガス抜きをして4〜6等分に分け、10〜15分ほど置いてから形を整え、テフロン加工のフライパンで油なしで焼きます。鉄製のフライパンを使う場合は少量の油を引いてください。この他、チーズや干しぶどうなどもカレーには合いますので、どうぞお好みの召し上がり方で、夏カレーを堪能してください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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