料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.10.28

『スパゲッティサラダ』

●マカロニサラダのパスタ版、というより、喫茶店等の定食メニューで、生姜焼きなどの隣に添えられているアレ、とでも言った方がわかりやすいでしょうか。最近ではサラダ用のパスタなども売られていて家庭でも一般的なメニューなのかもしれませんが、私の印象としては「お弁当には重宝するけど・・」というわけで、滅多に食卓にはのぼりません。それを敢えてご紹介するのは、このところ仕事が忙しくて買い物にも行けず、冷蔵庫にあるあり合わせの材料で料理を作らざるを得なかったから。でも、デュラムセモリナ100%のちょっと贅沢なパスタを使ったサラダは、コンビニ弁当でお馴染みのあの味とはまったく違って、はっきり言ってすごく美味しいです。まあ、たまにはこういうのも悪くないかもしれません。特に仕事等でお忙しい主婦の方におすすめのひと品です。
用意するもの(概略)
  • パスタ50〜100g
  • パスタを茹でるための塩とたっぷりのお湯。
  • きゅうり1本
  • きゅうりの下ごしらえのための塩少々
  • ロースハム5枚
  • マヨネーズ大さじ1.5
  • 練りがらし・小さじ1/2
  • 塩・胡椒適宜

一口メモ

●パスタを水にさらすと硬くなりますので、ゆで時間をちょっと多めに取り、柔らかめに仕上げます。サラダや冷製パスタの場合は、アルデンテよりはもっちりした質感を大切にした方が美味しく仕上がります。また、パスタをそのまま使うと長すぎるので、茹でるときは鍋の上でぽきっと二つに折って茹でてください。サラダ用のパスタでもかまいませんが、デュラムセモリナ100%のちゃんとしたパスタを使った方が、美味しく出来上がります。

作り方
  1. パスタは半分に折る。大ぶりの鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したら塩を加えてパスタを茹でる。サラダに使用するので、アルデンテではなく、柔らかめに茹でる。(理想的なゆで時間プラス1分くらい)
  2. きゅうりは軽く塩もみしたあと板ずりし、斜め薄切りにしてから千切りにしてザルに取っておく。
  3. ロースハムは1/2に切ったあと、幅1センチほどの短冊に切る。
  4. パスタが茹で上がったらザルに取り、流水にさらして水気を切る。
  5. ボウルを用意し、2のきゅうりを良く絞って入れ、さらに4のパスタ、3のロースハムを加えてマヨネーズ大さじ1.5と練りがらし小さじ1/2で良く和える。
  6. 最後に塩・胡椒で味を調えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●マカロニサラダの場合は輪切りにするきゅうりを、パスタを使用する場合は千切りにするところがポイントです。パスタが細長いので、他の材料もそれに準じた切り方をするわけですが、実はこんな小さなことが料理の味をかなり左右するものなのです。味の馴染みも良くなりますし、食べたときの歯触りや舌触りがまったく違ってきます。もちろん、どうしてもこの味を際立てたいという材料があれば、まったく違った切り方をして入れるという手もあります。仕上がりの具合を自分で考えながら、調和の取れた味を目指したいもの。味付けもマヨネーズとハムの塩気をきちんと確認してから行ってください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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