料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.12.08

『きんかんのシロップ煮』

●きんかんが美味しい季節です。生で食べるのもいいのですが、ひと手間かけてシロップ煮にしておくと日持ちもしますし、ちょっとしたデザートや箸休めとしても活躍します。毎日一つずつでも食べていれば風邪の予防にもなりますし、喉が痛いときなども、実はもちろん、シロップをお湯でといて飲むことでぐんと楽になります。丸ごとそのまま煮たり、表面に爪楊枝で穴を開けてから煮たり、いろいろ試してみましたが、切れ目を入れて煮るのが、一番見た目が美しく、皮まで柔らかく、また中身はジューシーに仕上がります。ほどよい酸味と甘味は、日本酒やワインとも相性が良く、つまみとしてもなかなかのもの。冬ならではの味をお楽しみください。
用意するもの(概略)
  • きんかん250g〜300g
  • 水250cc
  • 砂糖80g
  • 白ワイン大さじ1
  • レモン汁大さじ1

一口メモ

●きんかんは切れ目を入れずに煮ることもできますが、皮の表面に亀裂が走って破裂し、出来上がりがしぼんだ感じになる場合があります。一晩つけ込んでおくと元に戻るのですが、食べてみるとやはり中身が今ひとつ。破裂を防ぐために表面に穴をあけてみましたが、結果は同じ。切れ目を入れて煮るのが一番肌が綺麗に、皮も柔らかくジューシーに仕上がりました。ちょっと手間ですが、切れ目を入れて煮ることをお勧めします。

作り方
  1. きんかんはヘタを取って水洗いし、タテに半分ほど切れ目を入れる。
  2. 1のきんかんと水250ccを鍋に入れて火にかけ、沸騰してきたら白ワイン大さじ1、砂糖80g、レモン汁大さじ1を加え、火を弱めてアルミホイルなどで落としぶたをして煮る。
  3. シロップが半量ほどになったら火を止め、そのまま冷ます。
  4. 冷めたらシロップごと保存容器に入れて冷蔵庫に保存。一晩つけ込んでからの方が美味しい。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●より健康に配慮するなら、砂糖のかわりに蜂蜜を使って煮るのもいいかもしれません。白ワインは必ずしも入れなくても構いませんが、入れた方が風味が増します。また白ワインの代わりにブランデーやリキュール類などを使ってもかまいません。レモン汁は甘味をやわらげる働きをします。作りたては少し甘すぎるかな、と思いますが、一晩寝かせると酸味がほどよく落ち着いて、それほどべたべたした感じはしません。風邪予防のためにも、ぜひお作りになってみてください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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