料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.12.28

『海鮮ワンタン』

●寒い季節には熱々の汁物で体を芯から温めたいもの。そこで今回のおもてなし料理はワンタン。中身は肉ではなくて、すり身にした海老とホタテに、カニのほぐし身を合わせた、ちょっと贅沢な海鮮ワンタンです。三種類の海鮮の他にネギや生姜も入っていますので、食べれば体はぬくぬく。風邪をひいて食欲が落ちたときや、受験を控えたお子様の夜食などにもお勧めです。つるんとした舌触りは、喉に違和感や不調があるときなどにもうれしいもの。スープには市販されている顆粒の鶏ガラスープを使用。塩、胡椒、醤油の他に、ごま油をたらっとたらして香りよく仕上げます。辛いのがお好みの方はラー油や七味を加えてもより一層、体が温まります。あったかいワンタンスープで、寒い冬を乗り切りましょう。
用意するもの(概略)
  • ワンタンの皮30枚
  • むき海老50g
  • ホタテ貝柱中2個
  • ズワイガニのほぐし身50g
  • 塩少々
  • 長ネギ5〜6センチ
  • 生姜少々
  • 水600cc
  • 鶏ガラスープの素大さじ1
  • 塩小さじ1/2
  • 胡椒少々
  • 醤油大さじ1弱
  • ごま油適宜
  • 薬味としてネギ少々

一口メモ

●ワンタンの包み方はこれといった決まりはないようです。一般的には、角が上下に来るように置いて下1/3ほどのところに少量のタネをのせ、二折りしたあと、端を繋ぐように水でくっつけますが、とにかく具がはみ出さなければどんな包み方でも構いません。茹ですぎると皮が溶けてしまうので、早く火が通るように中身は少なめにします。

作り方
  1. 長ネギ5〜6センチと生姜はみじん切りにする。
  2. 海老とホタテは包丁で細かく刻み、フードプロセッサー等ですり身にする。
  3. 2のすり身に1の長ネギと生姜、ズワイガニのほぐし身(缶詰でも可)を加えて良く混ぜ合わせ、塩少々で味を調える。
  4. 3のタネをワンタンの皮で包む。
  5. スープを作る。鍋に水500ccを沸かし、沸騰したら鶏ガラスープの素、塩・胡椒、醤油を加え、器に盛りつける直前にごま油をたらす。
  6. 鍋に湯を沸かし、ワンタンを茹でる。1〜2分程度で火が通る。白玉のように浮き上がってきたら火が通っている。
  7. 6のワンタンを穴じゃくしですくって器に入れ、5のスープを張り、薬味にネギをあしらって出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●中身を少なめに包むと、具が余ってしまうことがあります。余ってしまったら、片栗粉少々を加えて団子状に丸め、スープに入れましょう。沸騰している中に入れてください。つるんとした海鮮だんごもなかなかの味わいです。海老、ホタテ、カニの他にネギと生姜を入れてありますが、この生姜の風味が海鮮ととても合います。特に海老との相性はバッチリなので、欠かせません。スープは市販の鶏ガラスープの素を使用すれば手軽に作れます。仕上げにごま油をたらすと、まるで中華屋さんのスープのように本格的な味になります。ぜひお試しください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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