料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.01.11

『黒豆入り蒸しパン』

●お正月の残り物の黒豆。もちろん保存の問題もありますが、毎日食べ続けていると味にも飽きが来て持て余すのが毎年の通例です。そこで今回はこの黒豆煮を使って蒸しパンを作ってみました。作り方は至って簡単。小麦粉とベーキングパウダー、卵と砂糖、牛乳を合わせたあと、黒豆を混ぜ込んで蒸し器で蒸すだけ。パンといっても粉をこねる面倒もありませんし、発酵させる手間もかかりません。蒸し上がりはしっとりもっちりしてなかなかの味。ほんの少しお醤油を使ってある黒豆の風味がまた蒸しパンに良く合い、香り高いおやつが出来上がりました。脂分を一切入れていないので仕上がりが軽く、健康的です。素朴な味わいは豪華なスィーツには太刀打ちできませんが、手作りのおやつと思えば楽しく食べられるひと品。お試しください。
用意するもの(9号の紙カップ4つ分概略)
  • 黒豆煮50g
  • 薄力粉50g
  • ベーキングパウダー小さじ1
  • 砂糖20g
  • 卵1個
  • 牛乳25cc

一口メモ

●昔懐かしい味わいのするおやつです。黒豆は入っていませんでしたが、子どもの頃に母親が良く蒸しパンを作っていたのを思い出しました。母の蒸しパンは重曹を使ったものでしたが、今回は手軽にベーキングパウダーを使用。材料の混ぜ合わせ方など、あまり神経質にならずに楽しく作りました。黒豆には甘味がありますので、お好みによっては砂糖の分量をもう少し減らしてもいいかもしれません。

作り方
  1. 薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。
  2. ボウルに卵1個を割り入れ、砂糖20gを加えて泡立て器でよく混ぜる。
  3. 2に牛乳を入れてさらに混ぜ、1の粉を入れてねばらないようによく混ぜる。
  4. 黒豆煮の一部はトッピング用に取り置き、残りは3の種に混ぜ込む。
  5. ココット型など耐熱性のある器4個に9号の紙カップを敷き、4の種を等分に流し込み、上から残っている黒豆を適当にトッピングする。
  6. 沸騰している蒸し器に入れ、7〜8分蒸せば出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回は蒸し器を使って作りましたが、電子レンジを使用しても作れます。但し電子レンジの場合は黒豆にも熱が入って硬くなる場合があり、できれば蒸し器でふっくら蒸した方が美味しく出来上がります。スチーム機能のあるオーブンレンジの場合は、スチーム機能を使用して蒸すといいでしょう。その場合の蒸し時間等は、説明書を参照してください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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