料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.03.01

『セロリのきんぴら』

●セロリは好きな野菜ですが、生だとそれほど沢山は食べられません。スープにするなどしてあれこれ工夫していますが、きんぴらもなかなかのもの。香りの強い野菜ですから、こういう調理方法が合うようです。時に持てあまして冷蔵庫に眠らせがちのセロリもあっという間に消化できます。西洋風の味わいがある野菜ですが、ごま油や醤油との相性もバッチリ。火が通るのも早いので、調理時間もさしてかからず、手軽に作ることができます。しゃきしゃきした歯触りが小気味よく、醤油と混じった香りが食欲をそそります。ちょっとした酒のつまみとしても重宝。繊維質もたっぷり摂れるので、体にもうれしいひと品です。
用意するもの(概略)
  • セロリ5〜6本
  • ごま油少々
  • だし汁100cc
  • みりん40cc
  • 醤油40cc
  • 鷹の爪(輪切りのもの)適宜
  • 白ごま少々

一口メモ

●セロリは斜めに切って使います。こうすると繊維がある程度分断されるので食べやすくなります。生で食するときは筋を取りますが、炒め煮にするのでそうした下ごしらえは不要。厚さは4〜5ミリと言ったところでしょうか。あまり薄く切るとしなっとして歯ごたえがなくなります。但し歯の弱い方や咀嚼の弱い方のためには、少し薄く切ってしなっとした仕上がりにした方がいいかもしれません。

作り方
  1. セロリは葉を落とし、根に近い部分を5ミリ程度落として斜めの小口切りにする。
  2. 鍋を火にかけ、ごま油を引いて1のセロリを炒める。
  3. セロリがやや透き通る程度に火を通し、だし汁100cc、みりん40cc、醤油40ccを加え、ときおり箸やヘラで全体をかき混ぜながら、汁がある程度なくなるまで煮る。
  4. 煮上がる寸前に鷹の爪を加え、仕上げに白ごまを加えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●セロリはあっという間に火が通ります。ですから調味料の量は最初から控え目にして調理時間を短くします。さっと炒めただけでもすぐに透き通ってきますので、あとは手早く調味料を加え、全体を混ぜながらさっさと煮付けます。好みにもよりますが、多少甘めの味付けでも、香りで美味しく食べられますので、数値が気になる方にもおすすめ。酒のつまみにするなら、醤油をほんのちょっと多めにして、少し辛めの味付けにすると良いでしょう。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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