料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.03.14

『ポテトとセロリのしゃきしゃき炒め』

●春先、気温が上がり始めると急にビールが恋しくなってきます。普段、あまりビールは飲まないさん生家ですが、ちょっとぬくまってくると一口くらい飲んでもいいかな、という気分になるもの。そこで今回はビールのつまみにピッタリのメニューをご紹介。短冊に切ったじゃがいもとセロリを炒めて塩・胡椒で味付けしただけの、至極シンプルなひと品ですが、これがまた驚くほどの美味しさ。じゃがいもの甘さにセロリの香りがほどよく寄り添って、素材の持ち味を十分に味わい尽くせる料理です。セロリの香りを大切にしたいので、ニンニクを使いたい気持ちをぐっと抑えたところが勝因かも。あまりごちゃごちゃ味付けせずに、さらっと炒めてさらっといただきたい極上おつまみです。
用意するもの(概略)
  • じゃがいも1個
  • セロリ1〜2本
  • オリーブオイルまたはサラダオイル適宜
  • 塩・胡椒適宜

一口メモ

●じゃがいもはデンプン質が多いので、そのまま炒めるとべとっとした出来上がりになります。ただ、だからといって水に浸すとせっかくの栄養成分が溶け出してしまいますから、短冊に切ったところで、流水で軽く洗って余分なデンプンを落としてから使用します。しゃきしゃき炒め、となっていますが、じゃがいもの歯ごたえは、しゃきしゃきと、もちもちの中間くらい。炒めながら1〜2度じゃがいもの方を味見して、しゃきしゃきし過ぎているようなら火は完全に通っていませんから、さらに良く炒めます。

作り方
  1. セロリは葉を落とし、さらに根の部分を少し落としたあと、5センチほどの長さの短冊に切る。
  2. じゃがいもは皮を剥いて1センチ厚の輪切りにしたあと、短冊に切り、ザルにとって流水でざっと余分なデンプンを流しておく。
  3. 熱したフライパンにオリーブオイルを引き、まずじゃがいもを炒める。火加減は中火と強火の中間くらい。強すぎると焦げ、弱すぎるとべとつくので注意しつつ、フライパンをゆすりながら上手に炒める。
  4. じゃがいもが少し透き通ってきたら塩少々をふり、一度ざっと味を馴染ませたあとセロリを加えて炒める。
  5. セロリに軽く火が通ったところで再度塩を振り、じゃがいもに火が通るまで炒める。
  6. じゃがいもを食べてみて、火の通り具合と味を確認し、味が足りないようなら塩を加え、最後に胡椒を振りかけて全体をざっと炒めて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●以前ご紹介したセロリのきんぴらの時には、斜め小口に切って繊維を切断しましたが、今回は繊維に沿って短冊に切ります。この方がしゃきしゃき感はアップしますが、繊維が不得手な方は、最初に筋を剥いてからセロリを使用してください。味付けはシンプルに塩・胡椒のみ。塩加減が多いとしょっぱくなる上、しゃきしゃき感も台無しになります。何段階かに分けて調味料を加えると失敗なく出来上がります。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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