料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.04.04

『ささみと豆腐のしんじょ揚げ』

●お医者様から高脂血症の太鼓判を押されたさん生のために、野菜中心の食事が続く毎日。しかしいかにおかずをたくさん作ろうとも、さすがに繊維質ばかりでは男の腹には物足りない様子です。そこで脂身の少ないささみと大豆タンパクの出番というわけ。ささみを叩いてすり鉢ですり、卵白、山芋と合わせて揚げるのはいわゆる鶏のしんじょ揚げ。そこに豆腐を合わせることで、よりふんわり軽く、よりヘルシーなひと品に仕上げました。生姜の絞り汁とネギのみじん切りが風味を添え、淡泊なささみと豆腐の味わいを引き立てます。軽く塩をつけて召し上がれ。おかずにも酒のつまみにもおすすめです。
用意するもの(概略)
  • 豆腐1/2丁(約150g)
  • ささみ2本(約100〜120g)
  • 長ネギ(白い部分)10センチほど
  • 生姜の絞り汁少々
  • 卵白1個分
  • 長いも1センチ程度
  • 塩小さじ1
  • パン粉適宜
  • 揚げ油適宜

一口メモ

●ささみは柔らかいので、包丁で叩くだけでもかなり細かくなります。それをさらにすり鉢ですって柔らかなタネをこさえます。卵白は混じりにくいので、特によくすり混ぜましょう。豆腐も別のすり鉢で良くすってから混ぜると、より滑らかで上品なタネができますが、そこまで手をかけなくても美味しく仕上がります。そのまま揚げてみたり、片栗粉をまぶしてみたりしましたが、パン粉が一番美味しいようです。ささみの淡泊さと、揚がったパン粉の香ばしさがほどよいハーモニーを醸します。

作り方
  1. 豆腐は厚手のキッチンペーパーに包んで電子レンジ(300ワット)で3〜4分加熱。ペーパーが濡れているようなら取り替えて、上から重し(水を張ったボウルなど)をして5分ほど置く。
  2. ネギはみじん切り、長いもは皮を剥いてすり下ろしておく。
  3. ささみは包丁で細かく切ったあと、良く叩いてミンチ状に。
  4. 3のささみをすり鉢に入れ、粘りが出るまでよくする。
  5. ささみに粘りが出てきたら、卵白、すり下ろした長いも、生姜の絞り汁、塩小さじ1を加えてさらに良くすり混ぜる。
  6. 5が十分に混ざったら、水切りの済んだ豆腐を手でつぶしながら加え、さらによくすり混ぜる。
  7. 6にネギのみじん切りを加えてざっくりと混ぜる。
  8. パン粉を敷いたバッドに、7のタネをティースプーン1杯程度ずつ落とし、パン粉をまぶしながら小さな俵型に形を整える。
  9. 中温の油で、8を色よく揚げれば出来上がり。塩を添えて卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●塩味がついているのでそのままでも美味しく食べられますが、少し塩をつけるとそれはそれでアクセントになります。しんじょ揚げというと面倒なイメージが強いのですが、慣れてしまうと結構簡単。すり混ぜる行程だけは丁寧に。パン粉をまぶしながら形を整えるときも、大きさや形状にはあまりこだわらずに楽しんで作ってください。ダイエット中の方におすすめのメニューです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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