料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.06.13

『しゃきしゃき野菜の和風冷製パスタ』

●暑くなると冷たい麺類が食べたくなります。パスタも冷製が恋しくなる季節。今回は野菜をたっぷり使って和風に仕上げた冷製パスタをご紹介。オリーブオイルの代わりに良質のごま油を使い、かつおだしベースのタレで和えてあります。本体のパスタが隠れてしまうほどの野菜を、麺に絡めて食べる味はまた格別。レモン汁の酸味が疲れた体をやさしく包み込んでくれます。しゃきしゃきした水菜はもちろんですが、苦味のあるピーマンや、香り高い茗荷もほどよいアクセントになって何とも美味。野菜の味をしっかり噛み締めながら、しゃきしゃきといただきたい夏ならではのパスタです。s
用意するもの(2人分・概略)
  • パスタ乾麺140g
  • 水菜約100g
  • ピーマン1個
  • 茗荷2本
  • ロースハム3枚
  • ごま油大さじ1
  • だし汁大さじ1
  • 醤油大さじ1/2
  • レモン汁大さじ1/2
  • 塩小さじ1/2
  • 胡椒適宜

一口メモ

●パスタを冷製にするときは、柔らかめに茹でるのが美味しく作るコツです。冷たい水で冷やすと麺がしまって固くなってしまうからです。市販の冷やし中華なども、ラーメンに比べて茹で時間が長いのはそのためです。パスタの場合は標準茹で時間プラス1分程度でいいでしょう。ただ、商品によってはさらに長く茹でた方がいい場合もあります。茹でた麺は、ボウルに張った氷水で一気に冷やす方法もありますが、これだと麺が締まりすぎるので、流水で洗いながら冷やした方が手軽でいいかな、と思います。

 

作り方
  1. パスタを茹でる。冷製にするので標準茹で時間より1分ほど長めに茹でる。
  2. 水菜は根を落として3センチほどの長さに切る。ピーマンと茗荷、ロースハムは細切りにしておく。
  3. タレを合わせておく。小さめのボウルにだし汁大さじ1と醤油大さじ1/2、レモン汁大さじ1/2を入れてよく混ぜる。
  4. 茹で上がったパスタはザルに取り、流水で洗って冷やし、良く水を切る。
  5. 水切りしたパスタを大きめのボウルに入れ、ごま油大さじ1を加えて全体をざっと混ぜ、さらに3のタレを加えて良く混ぜ合わせる。
  6. 5にロースハムを入れて全体を絡めたあと、水菜とピーマンと茗荷を加えて上から塩と胡椒を振りかけ、全体を混ぜ合わせれば出来上がり。皿に盛りつけて卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●パスタはさまざまな商品がありますが、最近のさん生家のお気に入りは『ゆっくり乾燥モチっとパスタ』。しこしこして、とても美味しいのでここ一年ほどはこちらが定番。また、ごま油は以前もご紹介した玉締め一番搾りの製品を使用。こちらもいろいろなメーカーの商品が出回っていますが、さん生家で実際に使っているのは、家の近所にある小野田製油所の製品。どちらも多少値が張りますが、お金を出してもその価値有り、と思う商品です。特にごま油は、良いものを使うと味付けが多少雑でも美味しく仕上がりますので、ぜひ良い製品をお使いになることをおすすめします。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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