料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.06.20

『アスパラとささみのクリームソテー』

●今週は盛りつけ方によってはおしゃれなイタリアン系のひと皿になる炒め物をご紹介。白アスパラとエリンギとささみという、白い素材ばかりを使って、やはり白いクリームソースで仕上げます。彩りに添えてあるのはパセリのみじん切り。残念ながら盛りつけと写真が今ひとつですが、食べればビックリ、皿までなめたくなるほどの美味しさです。柔らかなささみとしゃきしゃきする白アスパラが絶妙のコンビネーション。味付けは塩と胡椒だけですが、とてもそうは思えないほど美味。パスタと絡めたくなるソースは奪い合いになるかも。普通の緑色のアスパラや、インゲンなどの野菜を使っても美味しく仕上がります。作り方も簡単ですので、お料理初心者でもチャレンジできます。ぜひお試しを。
用意するもの(概略)
  • 鶏ささみ2本(約100g)
  • 白アスパラガス1把(大3本)
  • エリンギ2本
  • ニンニク1片
  • パセリ適宜
  • ささみの下味用に塩小さじ1/2と胡椒少々
  • 生クリーム60cc
  • オリーブオイル大さじ2
  • 塩・胡椒適宜

一口メモ

●アスパラはそのまま炒めてもいいのですが、やはり一度火を通した方が失敗が少ないようです。ただし柔らかい緑のアスパラや、細い商品の場合は直接炒めた方がより美味しい場合もあります。新鮮さや細さを見て、判断してください。新鮮なものほど、火の通りは早くなります。今回は冷蔵庫にエリンギが余っていたのでついでに炒めてみましたが、アスパラだけでも美味しく出来上がります。見た目のきれいさを重視するならエリンギは使わない方がいいかもしれません。炒めるときは火加減に注意。最初は弱火から中火でささみにしっかり火を通し、アスパラを入れてからは一気に温度を上げて手早く仕上げます。

 

作り方
  1. 鶏ささみは筋を取り、斜めから食べやすい大きさに切り、塩小さじ1/2と胡椒少々で下味をつけておく。
  2. エリンギは食べやすい大きさに揃えて薄切り。
  3. 白アスパラガスは根の固い部分を落として3センチ程度に切り、沸騰したお湯に塩少々を加えて茹でておく。
  4. ニンニクは薄切りに。パセリはみじん切りにしておく。
  5. フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、やや温度が高くなったところでニンニクを炒め、さらにエリンギとささみを入れて上から残りのオリーブオイル大さじ1をざっとかけ回し、塩少々を振って弱火から中火でささみに火が通るまで炒める。
  6. ささみに火が通ったら茹でておいたアスパラガスを加えて一気に火を強め、ざっと炒めたのち、生クリーム60ccを加えて全体をよく混ぜながら少し煮詰める。
  7. 最後に塩・胡椒で味を調え、仕上げにパセリのみじん切りを加えれば混ぜ合わせれば出来上がり。皿に盛りつけて卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●ささみにはしっかり下味をつけて下さい。この味が弱いと全体に締まりのない出来になってしまいます。ささみにしっかり味がついていると、炒めながらの味付けは多少控え目でも、美味しく仕上がります。ささみは簡単に火が入りそうで、結構強情。ですから弱火から中火で炒めて火を通します。ただ火が弱すぎると全体がくたっとしてしまうので、加減を見ながら調整を。生クリームは最後に加え、手早く混ぜ合わせます。もたもたしているとオリーブオイルが分離してしまうので、ここは一気に集中。ざざっと混ぜながらいい按配に乳化させ、塩・胡椒で味を調え、パセリを入れて仕上げます。まるで自宅がトラットリアになったみたいな美味しさです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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