料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.09.13

『ゴーヤのナムル』

●先週に引き続きゴーヤ料理をご紹介。今回はあっさりとしたナムルです。作り方は至って簡単で、茹でたゴーヤを塩とごま油で和えるだけ。肝心なのはごま油で、できれば玉しぼりや一番しぼりなどの高級なものを使いたいところです。きちんと作られたごま油にはしつこさがなく、香りが高くとても美味しいものです。色も茶色ではなく白に近く、オリーブオイルかと見まごうほど。最高級品とは行かないまでも、少々ランクを上げるだけで腕がぐんと上がります。ふつうのごま油しか手に入らない、という方は、ごまをたっぷり振りかけると、香り高く仕上がります。オイルを使ってはいますが味はさっぱりしており、いくらでも食べられる感じ。ご飯のおかずに、酒のつまみに、焼き肉のお供に、大活躍すること間違いなし。ぜひお試しください。
用意するもの(概略)
  • ゴーヤ1/2本
  • 塩適宜
  • ごま油大さじ1/2
  • 塩小さじ1/2(味付け用)
  • 白ごま適宜

一口メモ

●前回も書きましたが、ゴーヤの苦味は内側の白い部分にあるので、これをできるだけ丁寧にこそげれば、苦味を緩和することができます。苦いのが好きな方は、あまりこそげると物足りなく感じるかもしれませんが、今回はできるだけ上品な味に仕上げた方が美味しいので、できればきちんと処理を済ませて調理してください。また、これも前回書きましたが、薄切りにして塩で軽く揉んでから茹でるとさらに苦味が少なくなり、マイルドな味わいになります。

作り方
  1. ゴーヤは縦半分に切り、種を取り、内側の白い部分をできるだけこそげてから薄切りにし、軽く塩で揉む。
  2. 沸騰したお湯で1のゴーヤを軽く茹で、ザルに取って流水にさらしたあと、ぎゅっと絞って水を切り、ボウルに入れる。
  3. 2のゴーヤにごま油大さじ1/2と塩小さじ1/2絵を合わせて良く和える。
  4. 器に盛りつけ、白ごまを振れば出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●ゴーヤは塩で和えると水分が出るので、良く水を切ってください。青菜のおひたしの要領で、ぎゅっと絞って水を切ってから和えます。塩は多少控え目でも、ごま油の香りとゴーヤの味で、美味しく食べられます。ごま油はやはり良いものを使いたいもの。一度質の良いごま油を使い始めるとやめられなくなるほど美味しいのです。以前も何度かご紹介しましたが、さん生家では、小野田製油所というところで作っている玉締め一番しぼりのごま油を使っています。塩もミネラルたっぷりの自然塩がおすすめ。材料を良くすると、料理の腕もぐんと上がるはずです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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