料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.09.26

『にんじんのナムル』

●またまたナムルです。レシピへの登場回数がちょっと多すぎるかな、とも思いますが、手軽にたくさん野菜を食べるのにこれほど便利な料理はありません。お総菜屋さんでお弁当を買うときも、もうひと品としてナムルの盛り合わせを付け合わせれば相当量の繊維質が摂れます。さて、今日のナムルは緑黄色野菜の黄色い方の代表格、にんじんです。実は別の料理の付け合わせ用に作ったものですが、朝食に単品で出したところあっという間に完食。にんじんの風味とゴマの香り、ちょっぴり加えた砂糖とレモン汁の甘酸っぱさが何ともベストマッチングなひと皿。不足しがちな黄色い野菜をたっぷり摂れるのもうれしいですね。もちろんつけ合わせとしても大活躍します。ぜひお試しになってみてください。
用意するもの(概略)
  • にんじん100〜120g
  • 塩小さじ1/2
  • 三温糖小さじ1/2
  • ごま油大さじ1
  • レモン汁小さじ2
  • 金ゴマ小さじ2

一口メモ

●特にコメントの必要もないくらい簡単な料理です。さん生家では料理に砂糖はあまり使わないのですが、今回はにんじんの甘味を引き出すために塩と同量の三温糖を使用しました。ほんのちょっと甘味を加えるだけで、にんじんの甘味が引き立ちます。砂糖が多すぎると逆ににんじんの味が損なわれますから、量はほどほどに。また、塩加減とのバランスも良く考えて調味してください。

作り方
  1. にんじんはヘタを取り、皮を剥き、長さ4〜5センチの千切りにする。
  2. 鍋に湯を沸かし、塩少々を加えてにんじんをさっと茹でる。茹ですぎると歯ごたえがなくなるので、さっと湯がく程度で良い。
  3. 茹でたにんじんをザルに取り、流水にさらしてから水を良く切る。
  4. 水を切ったにんじんをボウルに入れ、ごま油大さじ1、塩小さじ1/2、三温糖小さじ1/2、レモン汁小さじ2、金ゴマ小さじ2を加えて良く和えれば出来上がり。
  5. 器に盛って卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●にんじんは茹ですぎると歯ごたえがなくなってしまいます。この料理の持ち味の一つが歯ごたえですから、茹でるときは多少神経を使ってください。しゃきしゃきとした歯ごたえが旨味を倍増させます。咬めば咬むほど味わいがじわっと口中に広がり、何とも言えぬ旨さ。最近一番のヒット料理かも?

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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