料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.10.05

『イカのトマト煮』

●デパートの食料品売り場に寄ったらイカを安く売っていました。するめいかを5杯買い求め、刺身にしたり、和え物にしたり、塩辛にしたり、いろいろ楽しみましたが、うち2杯はトマト煮に。ちょっぴり辛みをプラスしたトマト煮は、塩と胡椒だけのシンプルな味付けながら、イカのダシが出てとても美味しい仕上がりに。イカそのものももちろん美味しいのですが、トマトソースが何とも言えず味わい深く、いくらでも食べられる雰囲気です。メインのお皿、というわけにはいきませんが、ちょっとしたひと品としてテーブルを飾るのには持ってこい。作り方もさほど面倒ではありませんので、ぜひお試しください。
用意するもの(概略)
  • するめいか2杯
  • トマト水煮カットタイプ1缶
  • タマネギ1個
  • ニンニク1片
  • 塩小さじ1.5
  • 胡椒少々
  • オリーブオイル適宜
  • 水カップ1.5
  • 白ワイン40cc
  • 鷹の爪(輪切り)適宜
  • トマトケチャップ大さじ
  • 仕上げの塩・胡椒適宜

一口メモ

●イカをおろしたことがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、魚とは違ってイカは簡単におろせます。わたを取るのがちょっと面倒ですが、そーっと引き出せば失敗することなく取れるはず。それも面倒な方は、お店でおろしてもらうか、すでに調理できるよう切ってあるもの(冷凍などで流通しています)を使ってもいいでしょう。でも、刺身でも食べられるイカを使うと、本当に柔らかくて美味しい煮物になります。できれば生のイカを使ってください。

作り方
  1. イカはわたと骨を取り、足と胴に分ける。
  2. 足は目とくちばしを落として流水にさらしながらそぐように洗い、食べやすい大きさに切る。胴体は腹の中を流水できれいにしたあと輪切りにする。
  3. 1のイカに塩小さじ1.5と胡椒少々を加えて下味をつけておく。
  4. タマネギとニンニクはみじん切りに。
  5. 鍋を火に掛け、温まってきたらオリーブオイルを引き、タマネギとにんじんを炒める。
  6. タマネギが透き通ってきたら2のイカを加え、さらに炒める。
  7. イカに八分ほど火が通ったところでトマトの水煮缶を加え、ざっと炒めたあと、水カップ1.5と白ワイン40ccを加え、弱火で良く煮込む。
  8. 汁が煮詰まってとろりとしてきたら、トマトケチャップ大さじ2と鷹の爪の輪切り適宜を加えてさらに数分煮込み、最期に塩・胡椒で味を調えれば出来上がり。
  9. 器に盛って卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●隠し味にトマトケチャップを使っていますが、今回使用したのはソース工房から出ている瓶入りのトマトケチャップ。450グラム入りで462円と値段はお高めですが、これが相当に美味。塩分が少ないのに味がちゃんとしていてしかも濃厚。そのままオムレツにかけるだけで、高級なひと皿になってしまうほどの味。一度これを使ったら、他のトマトケチャップは子供だましにしか思えない、そんな味です。今回の料理の勝因も、このトマトケチャップに拠るところが大きいかもしれません。サイトを探してみたら製造元からインターネットで購入可能でしたので、ぜひお試しくださいませ。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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