料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.10.11

『ポークソテー・トマトソース』

●先週に引き続いてトマトを使った料理です。今回は生のトマトを使用してソースを作り、ポークソテーにからめました。写真ではほとんどソースばかりで肉が隠れてしまっており、さすがにソースが多すぎたかと思いましたが、食べてみたら、さにあらず。ソースをたっぷりつけて食べる豚肉の美味しいこと。トマトの酸味が豚肉の味わいをうまく引き出して実に美味。豚肉はオリーブオイルで焼きましたが、ソースには発酵バターを使用。その分コクがあり、旨味もあるソースに仕上がっています。隠し味には先週も登場したキングソースのトマトケチャップを少々使用。このケチャップがあるだけで料理の腕がぐんと上がる感じです。なお、同じソースを魚のムニエルに使用するのも、絶妙の味わいです。
用意するもの(概略)
  • 豚ロース切り身2枚
  • 塩・胡椒適宜
  • 薄力粉適宜
  • オリーブオイル適宜
  • トマト(小)2個
  • ニンニク1片
  • 発酵バター小さじ2
  • トマトケチャップ大さじ1
  • 赤ワイン少々
  • 塩・胡椒適宜
  • 茹でたインゲン少々

一口メモ

●豚は必ず筋切りをしてから焼くようにしてください。筋切りをしないと丸まってしまい、形が良くないばかりか、均等に火が通りません。包丁で軽く切れ目を入れますが、両面共に切れ目を入れるのを忘れないこと。塩・胡椒をしたあと、フライパンでかりっと焼き上げます。弱火だとくたっとなってしまいますし、強火だと焦げるので、火加減に気をつけて焼いてください。その同じフライパンを使ってソースを作りますが、ソースを作る前には必ず余分な油と汚れをキッチンタオルなどで拭き取るようにしてください。

作り方
  1. 豚肉は筋(周りの脂身と赤身の境目の部分や、筋が通っている部分)に軽く切り目を入れ(両面)、全体に塩・胡椒をしておく。
  2. トマトはへたを取って1センチ角程度に刻んでおく。ニンニクはみじん切りにしておく。インゲンは茹でておく。
  3. 1の豚肉に軽く薄力粉をまぶし、余分な粉を落としたあと、中火にかけたフライパンにオリーブオイルを引き、表面がかりっとなるように焼く。
  4. 肉が焼き上がったら皿に盛りつけ、同じフライパンを使ってソースを作る。キッチンタオルなどで余分な油を落としたあと、再度中火にかけ、発酵バター小さじ2を落としてニンニクを軽く炒めたあと、トマトを入れ、さらに炒め、トマトに火が通ったら赤ワイン少々を加え、汁気が少なくなるまでやや火を強くして加熱。全体がかりっとしてきたらトマトケチャップ大さじ1を加え、ざっと火を通す。
  5. 4のソースを豚肉にかけ、茹でたインゲンを添えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●トマトソースを作るときも火加減が大切。弱いと水分が出てしまうし、強いと焦げます。適当な火加減を心がけ、フライパンを揺するようにしてソースを作ります。パスタなどもそうなのですが、フライパンを揺するようにすることで水分と油が良く馴染んで乳化し、これにより甘味が増して美味しく仕上がります。隠し味に使用したのは、前回と同じ隠し味にトマトケチャップを使っていますが、今回使用したのはソース工房から出ている瓶入りのトマトケチャップ。本当に美味しいケチャップですので、一度使ってみてください。同じ工房からは煮込みようのトマトソースも出ており、こちらも美味。野菜をただに混むだけでちょっとした料理が出来るスグレモノです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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