料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.11.08

『イカのネギニラ炒め』

●特に工夫があるわけではないのですが、こういうシンプルな料理が妙に美味しく感じる時ってあるものです。今回はスルメイカをネギ、ニラと共にごま油でざっと炒めてみました。一見、イカがメイン食材という感じがしますが、実は一番美味しいのがネギ。しゃきしゃきとした歯触りと独特の香りと甘味が、何とも言えずうれしいひと品。気温が下がるに従ってネギも甘味も乗ってきますので、これからのシーズンにはぜひおすすめです。味付けは塩・胡椒のみですが、イカが言わばダシの代わりをしているので、旨味もバッチリ。青々としたニラがまたちょっとしたアクセントになっており、ご飯が進むのはもちろんですが、ビールのつまみなどにも良さそう。お好みで鷹の爪を加えてピリ辛に仕上げれば、大人の味になります。
用意するもの(概略)
  • スルメイカ1杯
  • 白ネギ1本
  • ニラ50g
  • ニンニク1片
  • 塩・胡椒適宜
  • ごま油大さじ1/2

一口メモ

●ごくごくシンプルな炒め物です。一番手間がかかるのはイカをさばくところかも? 刺身にするわけではないので、あまり神経質にならずにささっとさばいてしまいましょう。イカには必ず塩・胡椒で下味をつけて下さい。予め塩を振ることで味が引き立ち、いいダシが出ます。炒めるときは強火で手早く。冬になるとフライパンが温まるのに時間がかかり、また食材に火が通るのにも時間がかかります。その点を考慮して鍋の中の温度をうまく調節しましょう。

作り方
  1. スルメイカはわたを取り、くちばしや目、骨など不要な部分を取り除いて良く洗い、身の部分は幅1センチ、長さ3〜4センチの短冊に、足の部分は長さ3〜4センチに切り、軽く塩・胡椒して下味をつけておく。
  2. ネギは縦1/2に切ったあと、5ミリ幅程度の斜め切りにする。ニラは3〜4センチの長さに切っておく。ニンニクは薄切りに。
  3. フライパンを火にかけ、ごま油大さじ1/2を引き、まずニンニクを軽く炒めたあと、強火でイカを炒める。イカに火が通ったらネギを加えてざっと炒め、塩・胡椒で味付け。仕上げにニラを加えて全体を軽く混ぜるように炒めれば出来上がり。
  4. 器に盛って卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●ネギは斜めに切ることでしゃきしゃき感が出ます。縦半分に切ってから斜め切りにしますが、ネギが細いようならそのまま斜めに切ってしまっても構いません。今回は豪勢に丸々1本を使用。でもこのネギ炒め、かなりクセになります。お好みで鷹の爪を加えるとピリ辛味に。また、韓国食材でお馴染みの糸唐辛子を上にあしらってもいいでしょう。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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