料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.12.19

『鶏もも肉の柚香焼き』

●鶏の照り焼きが急に食べたくなりました。いつもは生姜を使って味付けするのですが、その日に限って生姜を切らしていました。そこでふと思い付いたのが柚香焼き。お魚の柚香焼きは良く聞きますが、お肉を柚香焼きにしてはいけないという法はありません。中華にはレモンチキンなんて料理もありますし。というわけで、柚子をたっぷり使って香り爽やかな鶏の照り焼きを作ってみました。つけだれにも柚子の絞り汁をたっぷり入れて、ちょっぴり酸味の利いた味付けにしました。焼き上がった鶏を一度別皿に移し、フライパンでつけだれを煮詰めたあと、もう一度鶏を戻して仕上げます。柔らかくてジューシーな照り焼きの出来上がり。ぜひお試しを。
用意するもの(概略)
  • 鶏もも肉1枚
  • 塩少々
  • 柚子1個
  • 柚子の絞り汁大さじ2
  • 酒大さじ1
  • みりん大さじ1
  • 醤油大さじ2
  • ごま油適宜
  • つけ合わせに粉ふきいも・ししとうの塩焼き

一口メモ

●柚子の絞り汁を使用していますが、市販のポン酢などで代用してもいいかもしれません。その場合はポン酢のみ使用するのではなく、醤油を少し足すなどして味を調節、照り焼きの照りや色味がきれい仕上がるようにしましょう。またつけだれにつけ込む前に、鶏には塩を軽く揉み込んでおくこと。そうすることで鶏に味が染みやすくなり、また柔らかく仕上がります。絞り汁を入れていても香りは加熱することで飛んでしまうので、輪切りの柚子は必須。とても香りよくできあがります。

作り方
  1. 柚子は上の方の皮を少し剥いて千切りにし、残りは輪切りにしておく(絞り汁は別に用意する)。
  2. 鶏もも肉は4等分程度の大きさに切り分け、塩少々をふって少し置いた後、つけだれにつけ込む。つけだれは柚子の絞り汁大さじ2と醤油大さじ2をベースにし、酒大さじ1とみりん大さじ1を適宜加えて混ぜ合わせたものを使用。
  3. フライパンを火にかけ、ごま油を引き、1の鶏肉を皮目から中火で焼く。つけだれは最後に煮詰めるので残しておく。
  4. 皮に香ばしい焼き色がついたら裏に返し、1で輪切りにした柚子を上に乗せて、ふたをしてやや火を弱めて蒸し焼きにする。
  5. 3の鶏肉に火が通ったら、一旦肉と柚子を別皿に取り、フライパンに残っていたつけだれを入れてややとろみが付くまで煮詰める。
  6. タレにとろみが付いたら鶏肉のみを戻し、全体を良く絡める。
  7. つけ合わせの粉ふきいもとししとうの塩焼きを飾った皿に、6の鶏肉を盛りつけ、上からタレをかけ、形の良い輪切りの柚子を飾り、さらに柚子の皮の千切りを全体にまぶせば出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●つけ合わせには粉ふきいもとししとうの塩焼きを添えましたが、これはあくまでも台所にあった野菜を流用。もちろん他の野菜をつけ合わせにしても構いません。ただ、粉ふきいもに鶏のタレをちょこっとつけて食べると、これが結構クセになるお味。召し上がるときはぜひ、野菜にもタレを絡ませて食べてみてください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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