料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.02.06

『水菜としめじの柚子しょうゆ浸し』

●春が近付いてきて、こってりしたものよりさっぱりしたものが食べたくなってきました。そこで今週は思い切りさっぱりと、水菜としめじを使った柚子風味の和え物をご紹介。さっさと茹でた水菜と、やはりさっと湯通ししたしめじを、ダシとしょうゆ、柚子の絞り汁で作ったつゆに浸して軽くつけ込みます。ダシとしょうゆの味もさることながら、香り高い柚子の風味と酸味がほどよいアクセント。とても上品な味わいで、ちょっとした料亭料理といった趣のひと品です。煮物ではありませんので、つゆにはかつおと昆布で取った一番ダシを使用。これがさっぱりした中にもきっちりとコクを出しているゆえん。ダシを取るのがちょっと面倒かもしれませんが、あとは調味料を合わせるだけの手軽さです。ぜひお試しになってみてください。
用意するもの(概略)
  • 水菜約140g
  • しめじ約100g
  • 一番だし80cc
  • しょうゆ大さじ1.5
  • 柚子の絞り汁大さじ1.5

一口メモ

●クセのない水菜にしめじを合わせましたが、もう少し一ひねりして舞茸などを和えると、また違った風味が味わえます。同じ青菜でもやや香りの強い春菊などを使用しても美味。材料はいくらでも応用が利きますので、冷蔵庫にある食材で工夫してみるのも楽しいと思います。また、茸の他に千切りにした油揚げを加えると、旨みが増します。お総菜にするには、油揚げを入れた方がいいかもしれません。

作り方
  1. 水菜は熱湯でさっと茹でて水に取り、2〜3センチの長さに切ってよく水を絞っておく。
  2. しめじは石突きを取ってばらし、軽く塩ゆでしてからさっと流水に通し、水を切っておく。
  3. ボウルにだし80ccとしょうゆ大さじ1.5、柚子の絞り汁大さじ1.5を加えて混ぜ合わせ、1の水菜と2のしめじを加えて全体を和えつけ、味が馴染むまで5〜10分ほど浸しておく。
  4. 味が馴染んだら器に盛りつけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●味の決め手はやはりつゆですから、ダシには気を遣いたいものです。なるべく上質のおダシを使って、旨味の多い料理に仕上げましょう。色が気になる方は、淡口しょうゆや白しょうゆを使うといいでしょう。ダシとしょうゆと柚子だけでは、甘味が足りないように思われるかもしれませんが、ダシがしっかりしていれば甘味も同時に感じられますし、むしろ甘さは邪魔なくらい。ダシの旨味で食べさせる料理と思ってください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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