料理と器:杉江保枝

FILE84

DATE:
2006.04.14

『自家製高菜炒め』

●近所の八百屋さんで高菜を売っていました。漬けたものではなく、生の葉です。大量に買い込んで早速塩漬けに。漬かりが浅い間は普通の青菜の漬け物同様に食べていましたが、一週間ほど経過して酸味が出てきたので、油で炒めて食べるようになりました。もともと高菜は好きなのですが、自家製の高菜漬けはまた格別です。もちろん添加物は一切入っていませんし、市販品にありがちな着色もしていません。あまりの美味しさに毎日ご飯が進みます。生の高菜自体が東京では珍しく、あまり手に入りませんが、もしどこかで見かけたらぜひお宅で漬けて食べてみてください。

用意するもの(概略)
  • 高菜漬け1〜2株
  • ごま油少々
  • 白ごま大さじ1/2
  • かつお削り節2.5g
  • 醤油適宜

一口メモ

●高菜の漬け方は白菜の漬け方とほとんど同じです。洗って水気を切り、根元を中心に塩をして漬けダルに漬け込みます。鷹の爪を一緒に漬け込むといいでしょう。二日ほどで水が上がってきて美味しく食べられるようになります。漬かりが浅いうちは、普通の青菜の漬け物同様に頂きます。鮮やかな緑が目にも美味しく感じられます。葉の部分をおにぎりに巻いた高菜にぎりなども楽しい者です。色がやや茶色に変色して酸味が出てきたら、炒めて食べましょう。白いご飯にまぶすと、いくらでもお代わりしたくなる美味しさ。高菜チャーハンにするのも一興ですよ。

作り方
  1. 高菜漬けは根元を落として細かく刻んでおく。
  2. 炒め鍋やフライパンを熱してごま油を引き、1の高菜漬けを軽く炒める。
  3. 高菜全体に火が通ったら白ごまを加えてさっと混ぜ、さらにかつお削り節を加えて炒め、最後に醤油をかけ回す。
  4. 醤油の香りが立ったら火を止め、器に盛り合わせて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●高菜炒めは高菜のみを炒めても美味しいのですが、ごまや鰹節を加えることでより一層旨味が増します。高菜漬け自体に塩っ気があるので、味付けは按配を見て。醤油は余分と思われる方は省いても結構です。但し、お醤油を加えて香りを出すことで、これまた旨味が引き立ちますから、ぜひひと味加えてみてください。また辛いのがお好みの方は鷹の爪を最後に加えてもいいでしょう。市販の高菜漬けはウコン等を使用して黄色く着色してある場合が多いようです。今回使用した高菜漬けは自家製ですので、むしろ緑色が濃く出来上がっています。言うまでもなく白いご飯との相性はバッチリ。さらに酒のつまみとしても大活躍します。もちろん市販の高菜漬けを使用しても構いません。ぜひ一度お試しください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
さん生さんちの台所TOPへ  今週のおもてなし料理を見る  料理ファイル一覧を見る