料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.06.29

『ピーマンのきんぴら』

●夏はピーマンのおいしい季節。特に露地物の分厚く大きいものは夏以外には食べられません。サラダに使うには無骨すぎる大きいピーマンは、炒め物が何と言ってもおすすめ。今回はざくざくっと切ったピーマンを、強火でしゃしゃっと炒めてきんぴら風に仕上げました。火を入れすぎると歯ごたえがなくなるので、炒めるときはあくまでも手早く。調味料はあらかじめ合わせておいて、火の通ったピーマンにじゃっとかけて出来上がり。ご飯のおかずにこれがまた実に合うのです。手間なくササッと作れるので、朝食には特におすすめ。余ったら冷蔵庫で冷やしておいて、夜のビールのおつまみに。また冷や奴に載せるとまた違った味わいになります。いかにも夏本番といった料理。ぜひお試しください。
用意するもの(概略)
  • ピーマン(大ぶりのもの3〜4個)
  • ごま油適宜
  • 塩少々
  • 合わせ調味料(醤油大さじ2、だし汁大さじ2、みりん大さじ1)
  • 鷹の爪少々

一口メモ

●ピーマンを切るときは、必ずタテに切ってください。横に切るとくたっとなって、歯ごたえが悪くなります。大きなピーマンはかなり長い場合がありますので、そのときは長さを調節してください。幅は3〜5ミリですが、あまり気にせずざくざくと豪快に切ってしまいましょう。炒めるときはあくまでも強火でしゃしゃっと。ざっと炒めたところで塩を振りますが、これは色味をよくするのと、合わせ調味料の味の染みをよくするため。こういう一手間が料理をおいしくします。

作り方
  1. ピーマンはタテ半分に切って種を取り、3〜5ミリ幅に切る。大きすぎるようなら、半分にしてから切ると良い。
  2. 調味料はあらかじめ合わせておく。(醤油大さじ2・みりん大さじ1・だし汁大さじ2)
  3. 炒め鍋を熱し、ごま油少々を引いて、強火で1のピーマンを炒める。さっと火が入ったところで塩少々をふり、さらに炒めて全体に火が通ったら、2の合わせ調味料を鍋肌からじゃっと入れる。
  4. 水分がある程度なくなり、全体に味が絡んだら、最後に鷹の爪を入れて一混ぜして出来上がり。器に盛りつけて卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回は合わせ調味料を使用しましたが、以前ご紹介した『万能つゆの素』を使うともっと簡単に作れます。合わせ調味料の場合は、だし汁が入って少し水っぽい仕上がりになりますが、『万能つゆの素』なら少しの調味料で仕上げられるので、もっと歯ごたえが楽しめます。ただし、火が強すぎるとすぐに焦げるので要注意。また、だし汁がない場合は、必ずしもなくても構いません。それではひと味足りないなと思ったら、市販のつゆの素や、ダシ醤油を使ってもいいでしょう。ちょこちょこっと作る普段の料理なので、あまりいろいろなことを気にせずお手軽に作ってみてください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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