料理と器:杉江保枝

FILE151

DATE:
2007.07.27

『茄子のミートソースグラタン』

●前々回にご紹介したワンタンラビオリ同様、残り物のミートソースを使って茄子のグラタンを作りました。オリーブオイルで軽く炒めた茄子にミートソースをかけ、生ハム、バジル、チーズを載せて焼いたもの。そもそも茄子とミートソースの相性はバッチリなのですが、そこにバジルの香りとチーズのコクが加わるとさらに美味しさが倍増。しかも贅沢に生ハムを載せてありますので、この歯ごたえと味わいが何とも贅沢で、残り物を使った料理とは思えない立派なひと皿になっています。夏はとかくさっぱりした料理に走りがちですが、暑い夏こそスタミナをつけたいもの。熱々のグラタンをふうふう言いながら頬張ると、何とも元気が湧いてきます。ワインのおいしい一品。ぜひお試しを。
用意するもの(概略)
  • 茄子3本
  • 生ハム適宜
  • バジル適宜
  • ピザ用チーズ適宜
  • ミートソースの材料として、牛豚合い挽き肉200〜250g・タマネギ1個・ニンニク1片・トマトの水煮缶(カットの小さいもの400g)・バジルの葉5〜6枚・赤ワイン大さじ1・トマトケチャップ大さじ1・塩・胡椒・ナツメグ・クローブ少々・オリーブオイル適宜
  • オリーブオイル適宜

一口メモ

●ミートソースの作り方を記しておきましたが、ご家庭でいつも召し上がっているもので一向に差し支えありません。市販のものでももちろん構いません。市販のものはやや味が濃いので、生ハムは薄味のものを使った方がいいかもしれません。さん生家のミートソースはトマトたっぷりのあっさり系。でもこれが炒めた茄子に良く合うのです。かすかな酸味もチーズやバジルの香りを引き立ててくれます。

作り方
  1. ミートソースを作る。熱した鍋にオリーブオイルを引き、ニンニク、タマネギの順で炒める。全体に火が通って透き通ってきたら合い挽き肉を入れてさらに炒め、肉に火が通ったらトマトの水煮缶を加える。全体を良く混ぜ合わせて赤ワインを加え、塩・胡椒をして10分ほど煮込む。仕上げにトマトケチャップ、ナツメグ、クローブ、細かく刻んだバジルを入れ、全体をざっと混ぜて出来上がり。
  2. 茄子は小さいものは輪切り、大きめのものなら半月に切る。暑さは1〜1.5センチ。
  3. フライパンを熱してオリーブオイルを引き、2の茄子をざっと炒める。
  4. 耐熱容器に3の茄子を入れ、上から1のミートソースを適量かけ(全部使う必要はありません)、上を生ハムで覆い、バジルを適当に敷き並べ、その上からさらにチーズをかける。
  5. 180〜200度のオーブンで15分ほど焼いて出来上がり。レンジのグリル機能などを活用しても良い(ご家庭の機器の説明に従ってください)。
  6. 焼き上がったグラタンにバジルを飾って出来上がり。熱々をいただく。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●夏は暑いのでついつい熱々の料理は遠慮してしまいますが、夏野菜の代表である茄子と、香り高いバジルを使ったグラタンは、今こそ食べたい料理の一つ。とろ〜りチーズとバジルの味わいが何とも言えぬハーモニーを醸し出します。また、ミートソースに茄子とチーズだけならどこにでもありそうなひと品ですが、ここに生ハムを加えることで味がグッと引き締まり、単なるグラタンが贅沢なご馳走に早変わり。この生ハムはできれば外していただきたくありません。茄子のグラタン、と思って口にしたら、生ハムの燻製の匂いと歯ごたえが舌の上に広がって、これがまた何とも言えずおいしいのです。さあ、今夜はグラタンでワイン。いかがですか?

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
さん生さんちの台所TOPへ  今週のおもてなし料理を見る  料理ファイル一覧を見る