料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.10.20

『柚子こしょうのパスタ』

●先週に引き続き、自家製柚子こしょうを使った料理です。実は柚子こしょう、オリーブオイルとの相性もバッチリなんです。例えば鯛のお刺身を柚子こしょうとオリーブオイルでいただくとまた格別。今回ご紹介するのは、ペペロンチーノの赤唐辛子の代わりに柚子こしょうを使った一品。オリーブオイルとニンニクに、柚子こしょうの香りとピリッとした味わいが花を添えます。ゆで汁を鍋肌から少しずつかけながら炒めてオイルを上手に乳化させれば、パスタの味も一層引き立ちます。そこまで腕に自信がない方は、茹で上げパスタにオリーブオイルと柚子こしょうを絡めるだけでも十分美味しくなります。まさに万能調味料・柚子こしょう。アイデア次第でいろんな味が楽しめます。
用意するもの(概略)
  • パスタ二人分
  • パスタを茹でるための塩
  • 塩・胡椒少々
  • オリーブオイル適宜
  • ニンニク1片
  • 柚子こしょう小さじ1.5

一口メモ

●パスタのゆで時間は製品に従ってください。全て目分量、目秤で済ませる方の中には、麺類のゆで時間も適当に済ませる方がいますが、麺類の場合は、なるべくタイマーを使ってきっちり時間を計った方が上手に仕上がります。特にパスタは加える具の調理の時間を計りながら料理しなければなりませんから、タイマーは必需品。ニンニクを炒めるタイミングを誤ると、パスタを茹ですぎたり、ニンニクを焦がしすぎたり、オイルがまずくなったりして失敗の元。大体パスタが茹で上がる1分30秒ほど前にフライパンを火にかけるとちょうど良いかな、と思います。

作り方
  1. 大ぶりの鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したら塩を加えてパスタを茹でる。
  2. ニンニクは薄くスライスする。
  3. パスタが茹で上がる前に(大体1分30秒ほど前ぐらい)にフライパンを火にかけ、オリーブオイルを引いてニンニクを炒め始める。
  4. ニンニクにうっすら色がついたところで、茹で上がったパスタを加え、ゆで汁を鍋肌から少しずつかけ回しながら全体を炒め、軽く塩・胡椒をする。
  5. 仕上げに柚子こしょう小さじ1.5を加えて良くからめ、器に盛りつけ、さらに少量の柚子こしょうをトッピングして出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●柚子こしょうには塩気が入っていますので、塩・胡椒は控え目に。また、柚子こしょうの分量はお好みで。たっぷり入れるとそれだけ辛みが増しますが、香りも立ちます。柚子こしょうを使うと、赤唐辛子を使ったペペロンチーノより、やさしい味わいに仕上がります。毎度同じようなことを言っているようですが、同じ柚子こしょうでも、ねっとりしたタイプはこの料理に向きません。さらっとタイプの柚子こしょうをお使いください。オリーブオイルは炒め用のピュアオイルでもかまいませんが、シンプルに味が立つ料理なので、できればエキストラバージンオイルがおすすめ。パスタを炒める際にはゆで汁を少しずつかけ回してオイルを乳化させます。なお、自家製柚子こしょうの作り方は、file106をご参照ください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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