料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.12.06

『里芋の味噌和え柚子こしょう風味』

●冬になり、里芋の美味しい季節。煮物や汁物に大活躍ですが、今回はふっくら茹でて味噌和えに。柚子の皮をすり下ろして柚子味噌で和えるつもりでしたが、ちょっと目先を変え、ちょっと手抜きをし、味噌に柚子こしょうを混ぜ合わせて使ってみました。すると何とも爽やかな味わいに。柚子の香りはもちろんですが、青唐辛子の辛みと風味が口中に広がり、後味がさっぱりしてかえってこちらの方が美味しいかも? と思わせる味に。柚子こしょうは以前に当欄でご紹介している手作りの自家製を使用。里芋は皮ごと茹でてから手で皮を剥き、食べやすい大きさに切り分けました。石川芋のような、小さな芋を使ってもいいですね。衣かつぎが余ったときにも、こんな工夫が役立ちます。
用意するもの(概略)
  • 里芋4〜5個
  • 味噌大さじ1.5
  • 砂糖小さじ2
  • 柚子こしょう小さじ1
  • だし汁小さじ2

一口メモ

●里芋は皮から茹でるとふっくらと仕上がります。時間がかかりそうに思えますが、案外短時間で茹で上がります。皮はあら熱を取り、熱いうちに剥きましょう。ほとんど手で剥けますが、剥けないところも。そういう場合は傷んでいることが多く、包丁で丁寧に取り除きます。小さい芋はそのまま使用しますが、大きい芋は食べやすい大きさに切ってから調理します。

作り方
  1. 里芋は皮ごと水から茹でる。竹串がさっと通るようになったらザルにあげ、あら熱を取って手で皮を剥く。剥けないところは包丁を使うが、剥けない箇所は傷んでいることが多いので、包丁でこそげ取っておく。変色している箇所なども丁寧に取り除き食べやすい大きさに切る。
  2. すり鉢に味噌、砂糖小さじ2、柚子こしょう小さじ1、だし汁小さじ2を入れて良くすり混ぜる。
  3. 2に1の里芋を入れて全体を和えれば出来上がり。器に盛って卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●柚子こしょうは、市販のものを使うとやや塩気が強いので、味の調節に気をつけて。また、市販の製品は辛みが強い場合が多いので、量も調節してください。余談ですが、里芋は長期保存する場合は別として、買ってきたらすぐに洗って水気を飛ばしておくと便利。今回は皮ごと茹でたのであまり関係ありませんが、皮を剥いてから調理するときに、洗い立ての里芋だと肌に汚れが付着して面倒です。きれいに洗って乾いている芋なら、このイライラを避けられます。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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