料理と器:杉江保枝

FILE237

DATE:
2008.03.29

『菜花とうどのナムル風』

●うどの美味しい季節です。酢味噌にしたり、サラダにしたり、いろいろと活躍する春野菜ですが、今回はやはり春野菜の代表、菜花と合わせて、ナムル風の和え物を作ってみました。作り方は至って簡単。茹でた菜花と、細切りにして酢水にさらしたうどを混ぜ合わせ、調味料と和えるだけ。今回は柚子の絞り汁、だし汁を隠し味に使い、塩、ごま油、ゴマを加えて作りました。柚子の酸味とだし汁のうま味がきいているので、塩はほんの少々でも味わい深く仕上がります。減塩を気にしている方には特にオススメの料理です。一口頬ぼれば、口中に春の香りが広がるひと品。しゃきしゃきとしたうどの歯ごたえも何ともうれしい限り。この季節ならではの味を、どうぞ楽しんでみてください。
用意するもの(概略)
  • 菜花(かき菜)200g
  • うど100g
  • うどのあく抜き用に酢水適宜
  • だし汁大さじ1
  • 柚子の絞り汁(レモン汁でも可)大さじ1
  • 塩小さじ1/2
  • 白ごま小さじ2
  • ごま油大さじ1

一口メモ

●柚子の絞り汁はレモン汁で代用してもかまいません。普通のお酢を使うと味がきつくなるので、柑橘系の酸味をプラスした方がうどや菜花の風味を邪魔しません。大さじ1はちょっと多めな感じがしますが、実際に食べているとさほど酸っぱさは感じず、むしろ清涼感が広がります。この酸味とだし汁の隠し味が利いているので、塩分は控え目でも大丈夫。素材本来の旨さを味わうことができます。

作り方
  1. うどは皮を剥き、マッチ棒程度の細切りにして、酢水にさらしておく。
  2. 菜花は熱湯で色よく茹で、水にとってアクを抜き、水分を絞って2センチ程度の長さに切っておく。
  3. 1のうどを酢水から引き上げ、良く水分を切って2の菜花と合わせる。
  4. 3にだし汁大さじ1、柚子の絞り汁大さじ1、塩小さじ1/2、ごま油大さじ1,白ごま小さじ2を加え良く和える。
  5. 器に盛りつけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●うどの皮はきんぴらにするとちょっとしたおかずになります。作り方は以前紹介してありますので、file136をご覧になってください。またうどは酢水にさらしてアクを抜きますが、菜花と合わせる際にはしっかり水分を切るようにしましょう。キッチンペーパーなどで押さえると余分な水分が飛びます。酢水が残っていると、味にほんのちょっぴり影響しますので、このあたりはきちんと処理してください。もちろん菜花も水切りはしっかりと。なお、菜花を茹でる際は茎から入れて、葉はさっと火を通す程度に。固いかな、と思っても、この時期はとても柔らかいので案外大丈夫。茹ですぎにはくれぐれも注意してくださいね。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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