料理と器:杉江保枝

FILE128

DATE:
2007.02.17

『白菜漬けの炒め物』

●今年は白菜が安かったので、漬け物をたくさん作りました。でも、さすがに食べ飽きてくると食指が伸びなくなり、いつの間にか古漬けに・・。古漬けになった白菜は刻んで食べると美味しいのですが、ちょっと一工夫して、高菜炒めのように油で炒めて調理してみました。炒めることにより、酸味が和らぎ、風味も増して美味しくなります。時折柚子の香りもして、ちょっと独特の味わいです。ごはんのおかずにはもちろんですが、酒のつまみにもなりとても重宝。残ったら冷蔵庫に保管。冷えたものをそのまま食べてもいいのですが、電子レンジで温めると香りが立ち、仄かなぬくみがまたたまりません。何のことはない、余り物を利用したお総菜ですが、そういうものが実は本当に美味しいのかもしれません。

用意するもの(概略)
  • 白菜の古漬け1/4株程度
  • ごま油少々
  • かつお節5g
  • ごま大さじ1
  • 醤油大さじ1

一口メモ

●白菜漬けを、高菜炒め風に仕上げたものです。白菜漬けはfile072を、高菜炒めはfile084を参照してください。白菜漬けは自家製なので、市販のもののようにアミノ酸系調味料や保存料は一切使用していません。自然に古漬けになったもので。店頭では手に入らないと思いますが、古びて酸味が立ちすぎたものがあったら、試してみるのもいいかもしれません。

作り方
  1. 白菜の古漬けはサッと水洗いして粗く刻んでおく。
  2. 熱した炒め鍋にごま油少々を引き、1の白菜漬けを強火で炒める。
  3. 全体に火が通って香りが立ってきたら、かつお節5gとごま大さじ1を加えてさらに炒め、仕上げに鍋肌から醤油大さじ1を回し入れて香りを立て、さっと全体を炒めて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●仕上げに醤油を入れて風味を出していますが、漬け物自体がしょっぱいようなら、醤油は控えてください。粗く刻んだ後、水にさらして少し塩気を抜いてもいいでしょう。白菜漬けに昆布などを使用している場合は取り除いてください。柚子の千切りは刻む前にサッと洗う時点で少し落ちてしまいますが、付いたまま炒めても一向に構いません。間に合わせのお総菜を作る気分で、気軽に調理してください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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