料理と器・杉江保枝
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香菜を使ったちょっとエスニックな一品です。香菜は好き嫌いの激しい野菜で、どうしても苦手という方もたくさんいらっしゃるかと思います。独特の匂いがあり、カメムシ草などというあまりありがたくない別名も。セリ科の植物で、洋名はコリアンダー。種子を粉末にしたスパイスはカレーでおなじみですね。何かと敬遠されがちな香菜ですが、消化を促進する効果があるとされ、胸やけがするときなどにはおすすめです。生葉は煮込まず、料理の仕上げなどに加えるのが一般的。今回も茎をみじん切りにしてソースの香りづけにし、葉は最後にさっと和えつけて仕上げています。また香菜には甘めの調味料がよく合います。甘酢にははちみつを使用。コクのある甘さが香りを引き立てます。香菜の茎、黒酢、塩、はちみつ、鷹の爪がソースのベースですが、そこに一番だしを少し加えて旨味をアップさせています。一番だしがなければ、省いても結構です。この他、お好みでニンニクの絞り汁や魚醤などを加えても良いでしょう。香菜が苦手でないかたは、是非試してみてください。
用意するもの
作り方
ポイント1
鷹の爪は輪切りのものを使用しても構いませんが、丸のままの鷹の爪を使ったほうが絡みが強くなります。丸のままの鷹の爪は、お湯で柔らかくして中の種を取り除いて輪切りにして使用します。鷹の爪を浸したお湯には辛味が溶け出していますので、触った手で目などをこすらないように注意しましょう。
ポイント2
ささみにはしっかり下味をつけましょう。また、日本酒に漬け込んでから茹でることで、ふっくらしっとりと美味しく仕上がります。茹で時間は熱湯で4分ほど。余熱を使わずすぐに冷水に取るので、念のため箸で中を裂いて、火が通っているか確認するようにしましょう。
ポイント3
前文にも記したとおり、香菜の茎、黒酢、塩、はちみつ、鷹の爪がソースのベースに、今回は一番だしを小さじ1ばかり加えてコクを出しています。一番だしは、なければ入れなくても大丈夫。でもちょっと物足りないと感じる方は、ニンニクや魚醤などでアレンジしてみてください。塩麹なども役に立ちそうです。
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