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蓮団子の揚げ出し(file413)

料理と器・杉江保枝

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難易度:

上級者向け

調理時間:約30分程度

使っている食材

  =野菜  =肉  =魚貝

  =果物  =その他

以前ご紹介した蓮蒸しの揚げ出しバージョンです。すりおろした蓮に上新粉を混ぜて団子にし、低温の油でじっくり揚げてお出しでいただきます。蓮蒸しには銀杏をプラスしましたが、今回の蓮団子には鶏のひき肉を混ぜ合わせてあります。その分ボリューム感が増し、たとえばお子様でも美味しく食べられるお味になりました。もちっとした歯ごたえはもちろん健在。表面はカリッとしているので、その香ばしさも嬉しいところ。付け合せには最近よく目にするわさび菜を添えましたが、水菜やカイワレを添えてもいいでしょう。また、今回は揚げ出しということでだし汁と合わせてありますが、そのまま軽く塩をつけて食べても美味。小さめの団子にして、塩と一緒に供するのも乙なものです。

  用意するもの

  • 蓮根 250g
  • 上新粉 大さじ2強
  • 鶏挽き肉 100g
  • 揚げ油 適宜
  • 一番だし 200cc
  • 日本酒 30cc
  • みりん 30cc
  • しょうゆ 30cc
  • わさび菜 2枚

  作り方  

  1. わさび菜2枚は熱湯で色よく茹でて水に取り、よく絞って4センチ程度の長さに切っておく。
  2. 蓮根は皮を剥いてすりおろす。
  3. すりおろした蓮根に上新粉大さじ2強を加えてよく混ぜ合わせる。全体が混ざったら鶏挽き肉100gも加えてさらによく混ぜ、肉がタネに均等に行き渡ったら、表面を平らにならして8等分する。
  4. 8等分したタネを丸める。手水をつけるとやりやすい。
  5. 丸めたタネを低めの温度の油で揚げる。全体にきれいな色がつくようときどき返しながらじっくりと時間をかけて揚げること。団子の周辺にふつふつと湧いている泡が少なくなってきたら揚げ上がり。
  6. 蓮団子を上げている間に汁をつくる。鍋に一番だし200ccを入れて火にかけ、沸騰してきたら日本酒30ccとみりん30ccを加えてさらに加熱。再度沸騰してきたらしょうゆ30ccを加えて一煮立ちさせたら火を止める。
  7. 蓮団子と、最初に茹でておいたわさび菜を器に盛り付け、あつあつの汁を全体に張って出来上がり。

  ポイント1

蓮団子は低温の油で揚げるのが上手に作るコツです。油の温度が高いと表面が早く焦げてしまい、色味が悪くなります。また、中までしっかりと火を入れないと粉っぽくなるので、時間をかけてじっくりと揚げます。出来上がった蓮団子は、もちっとした鶏しんじょのような味わい。汁で味わわない場合は、予め塩・こしょうなどで味付けして揚げても美味しいでしょう。また、小さめに作って、お好みのお塩でいただくのも美味しい食べ方です。

  ポイント2

汁には一番だしを使用します。揚げ出し豆腐などもそうですが、だしの香りを大切にしたい場合は一番だしを使ってください。調味料は、日本酒、みりん、おしょうゆが1:1:1。塩気が薄い気がしますが、だしがしっかりとれていれば十分旨味を感じるはずです。この分量は天つゆなどにも応用がきくので、覚えておくといいでしょう。

  ポイント3

付け合せとして青菜を用いています。今回はわさび菜を茹でて使用しましたが、カイワレをそのまま添えてもかまいません。ゆでた水菜でもいいでしょう。また、蓮団子のみを盛りつけて、千切り柚子や小ねぎなどを散らしても美味しく出来上がります。お好みのアレンジで召し上がってください。

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